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米朝首脳会談について、識者・野党の見解・詳報は ?
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投稿者 青木吉太郎 日時 2019 年 3 月 03 日 21:21:45: jobfXtD4sqUBk kMKW2Itnkb6YWQ
 


 米朝首脳会談について、識者・野党の見解・詳報は ?

T 米朝首脳、2日目の協議を開始 !

(www.asahi.com:2019年2月28日11時35分より抜粋・転載)

[ハノイ 28日 ロイター]トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、2月28日、2日目の首脳会談を開始した。会談前に両首脳は、北朝鮮の完全な非核化を巡る協議の進展に期待を示した。

 両首脳は、2月27日、2回目の首脳会談と夕食会で意見交換した。トランプ大統領は、交渉のペースに満足していると述べた。

 トランプ大統領は、28日、会談に先立ち記者団に対して「スピードは私にとってさほど重要ではないと、再三言っている。核ロケットやミサイルの実験が行われていないことを非常に感謝している」と述べた上で「われわれは正しい合意を望んでいる」と強調した。

 北朝鮮は、2017年末以降、核・大陸間弾道ミサイルの発射実験を行っていない。

 金委員長は、合意への自信があるかとの記者からの質問に対して、通訳を介して「答えるのはまだ早いが、私が悲観的ということはない。良い結果が得られるとの感触を持っている」と応じた。

 金委員長はまた「われわれはこれまでに多大な努力をしてきた。それを示すときだ」とコメントした。

 トランプ大統領は、北朝鮮は「経済大国」になり得ると述べ、合意できた場合の北朝鮮の潜在力に改めて言及した。

U 【衆院予算委】原口国対委員長、

(www.dpfp.or.jp:国民民主党:2019年2月28日より抜粋・転載)

原口一博議員:

●米朝首脳会談

 「米朝首脳会談の結果はまだ出ていないが、朝鮮戦争が終わるのは重要。しかし、核の段階的削減が進む中で、拉致被害者の問題が未解決のまま終焉されることは絶対あってはならない」と安倍総理の決意を確認した。拉致議連の創設メンバーとして与野党の枠を超えて協力していきたいとした。

―以下省略―

V 非核化と平和体制にむけ 困難があっても

対話と交渉の継続を、米朝首脳会談  志位委員長が会見

(www.jcp.or.jp:共産党:2019年3月2日より抜粋・転載)

 日本共産党の志位和夫委員長は、3月1日、国会内での記者会見で、第2回米朝首脳会談についての受け止めを問われ、「28日に発表したコメントで述べたことに加えて」と前置きして、次のように述べました。

 米側と北朝鮮側の発表を見ると、双方とも首脳会談は「建設的」「生産的」だったと高く評価し、双方とも交渉を継続することを表明していることが重要だと思います。

 長年にわたって敵対関係にあった米朝両国が、非核化と平和構築という事業を成功させるためには、さまざまな曲折はありうることです。大切なことは、どんな困難があっても、目標の実現にむけて対話と交渉を継続することだと思います。

 米朝両国政府が、昨年6月のシンガポールの首脳会談での共同声明という、世界に対する公約の具体化・履行のために、真剣な協議を続けることを、重ねて強く期待するものです。

W 米朝首脳会談について(談話)

(www5.sdp.or.jp:社民党:2019年2月28日より抜粋・転載)

社会民主党幹事長・吉川はじめ:

1.2月27日から2日間、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長がベトナム・ハノイで2回目の米朝首脳会談を開催した。米朝間の緊張関係の緩和は、北東アジアの平和と安定にきわめて重要である。今回の首脳会談によって、両国の関係改善とさらなる緊張の緩和、そして日本にとって懸案である核・ミサイル・拉致問題の解決に向け進んでいくことを期待していただけに、今回の首脳会談で非核化などで合意に至らなかったことは、きわめて残念である。

2.社民党は、2001年に「21世紀の平和構想」を打ち出し、北東アジア総合安全保障機構と非核地帯構想を提唱するなど、一貫して対話による平和解決を目指してきた。緊張関係にある両国の首脳が、直接の対話と交渉によって懸案事項の平和的解決を図ろうとしていたことは歓迎したい。また、両首脳の間の交流が進み、「非常に建設的な時間を過ごす」ことができ、「虚心坦懐で率直な対話」や、「真摯で深い意見交換」が行われたことも評価できる。

3.金正恩委員長も改めて非核化の意思を強調しており、昨年6月のシンガポール共同声明が反故になったわけではない。また、今回の会談では、両首脳は、米朝双方が互いに連絡事務所を設置する案に前向きな考えを示していた。対決と反目の悪循環を終わらせ、北東アジアの平和と安定の実現のため、今後も引き続き米朝間で様々なレベルの対話と交渉が行われることを期待する。

4.本来、憲法9条を持ち、非核三原則を国是とする日本こそ、米朝を仲介し、北東アジアに残る冷戦構造を終わらせる役割があるし、また日本人拉致問題は、日朝が直接対話によって解決すべき問題である。社民党は、日朝平壌宣言に基づき、対話による日朝の緊張緩和、関係改善を進め、拉致をはじめ日朝間の懸案の解決を主体的に図っていくよう日本政府に求めていくとともに、朝鮮半島の非核化と日朝間の懸案問題の解決に向け、党としても全力を挙げる。―以上―

X 驚きの米朝決裂…! 日・米・北・韓「最も得した国」はどこか ?

(headlines.yahoo.co.jp:2019年3月1日より抜粋・転載)

現代ビジネス:

驚きの米朝決裂…!日・米・北・韓「最も得した国」はどこか

写真:現代ビジネス

明暗はくっきりと分かれた

 ベトナムのハノイで開かれていた米国と北朝鮮の2回目の首脳会談は2月28日、合意に至らず、決裂した。勝利したのは米国のトランプ大統領、敗者は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長である。次に何が起きるのか。

 記者会見したトランプ氏によれば、正恩氏は非核化に向けた十分な措置を示さなかった一方、経済制裁の完全な解除を要求し、これをトランプ氏が拒否して決裂した。会談前には、トランプ氏が「非核化を急がない」と繰り返し、正恩氏も非核化の意思を示すなど、楽観的な雰囲気が流れていた。

 フタを開けてみれば、正恩氏の強気は完全に裏目に出てしまった。大統領が「とてつもないことが起きるだろう」などと終始、楽観的な見通しを語っていたので、トランプ政権の宥和姿勢を読み違えた、とも言える。

 そもそも2回目の首脳会談を要求したのは、正恩氏の側だ。獲得目標があったからこそ会談を求めたのに、何も成果が得られないのでは、どう見ても負けである。正恩氏には大きな痛手になった。

 正恩氏は制裁の完全解除を要求したために、逆に「制裁が効いている」こともバレてしまった。今回の米朝首脳会談は国内でも大々的に報じていた。それが会談決裂では、指導力に疑問符が付くのも避けられない。

 大統領は前回のシンガポール会談で、北朝鮮が米国批判を強めたのを見て、いったん会談をキャンセルし、その後、相手が頭を下げてきたので、会談に応じた経緯がある。今回はハノイまで出かけてテーブルについたうえで、正恩氏に冷水を浴びせた形である。

 普通の米国民からすると、アジアの貧しい小国が米国大統領に約束した話を平気で裏切った。それを大統領が今回、平手打ちしたような話である。トランプ氏の人気は高まるかもしれない。国内では、元側近証言で苦しい立場に立たされていた。大統領は帰途のエアフォース1(大統領専用機)機中で、上機嫌で側近たちとシャンパンを飲んだのではないか。

 正恩氏に次ぐ2番目の敗者は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領だ。文氏は昨年秋、英国やフランスなど国連安全保障理事会の常任理事国を歴訪し、懸命に北朝鮮に対する制裁緩和を働きかけてきた。正恩氏の忠実な「代理人」だった。

 文氏は金剛山観光と開城工業団地の操業再開を狙っていたが、正恩氏がそれ以上の要求をしたために、すべて水の泡になってしまった。トランプ氏は「オマエが言ってきた話と全然、違うじゃないか」と思っただろう。これでは、トランプ氏にも合わせる顔がない。

 文氏が親北容共路線であるのは、いまやだれもが承知しているが、正恩氏と十分な意思疎通ができているのかどうか、も怪しくなった。綿密に打ち合わせしていたなら、過大な要求をすれば、会談が決裂する可能性も想定できたはずだ。

 今回の結末を見る限り、文大統領は正恩氏の単なる「使い走り」程度なのかもしれない。

○日本も「勝者」と言っていい !

 トランプ氏に次ぐ勝者は安倍晋三首相である。日本とすれば、米国が下手に宥和姿勢に傾いて、非核化も拉致問題も日本を狙う中距離ミサイル「ノドン」の撤去問題も前進がないまま、制裁緩和に動けば、置き去りにされかねない局面だった。

 それが正恩氏の強気のおかげで、会談決裂という結果を得た。最高とは言えないが、最悪でもない。むしろ正恩氏が負けたのは、日本にプラスである。とはいえ、これで北朝鮮が日本に経済支援を求めてくる可能性は当分、なくなった。

 その限りでは、拉致問題の解決にマイナスと言えなくもない。ただ、北朝鮮が経済制裁に音を上げているのは間違いない。ここは、しばし我慢のしどころだ。

 中国とロシアも敗者である。中ロ両国は韓国と歩調をそろえて、北朝鮮に対する制裁緩和を求めていた。ところが、肝心の正恩氏が大きく出過ぎたために、せっかく北朝鮮を応援しようにも、応援のしようがなくなってしまった。

 こうしてみると、今回の大失敗を招いたのは、正恩氏自身の稚拙さとうぬぼれ、見通しの甘さが原因だ。それを前提に、今後のシナリオを考えてみよう。

 まず、金正恩氏はどうするか。

 稚拙さを考えると、メンツを守るために、再び強硬路線に戻る可能性はゼロとは言えない。トランプ氏をののしるか、あるいはいっそ、核とミサイルの実験を再開するか。私はどちらも難しいとみる。

 交渉が決裂したからといって、トランプ氏を批判すれば、せっかく結んだ対話の細い糸が切れてしまう。いままで大事に育んできた「友情」も台なしになる。核とミサイル実験の再開はもっと難しい。そんな挙に出れば、再び軍事攻撃のオプションを招きかねない。

 結局、正恩氏は経済制裁に耐えながら、なんとか頭を下げて、仕切り直しの会談を探るしかないだろう。

◆「北朝鮮の代弁者」文政権の今後

 トランプ政権はどうするか。一言で言えば、様子見だ。これまで通りの経済制裁を続けながら、相手の出方を見極める。相手が動かなければ「瀬取りの取り締まり」など、逆に制裁を強化する手もある。

 韓国の文大統領はどうするか。「北朝鮮の代弁者」として走り回ってきたのに、この結果は無残というほかない。これからも代弁者を続けるだろうが、韓国の存在感は一挙に薄くなってしまった。

 何かを語ろうにも「それで本当に上手く事が運ぶのか」と疑われてしまう。存在感の低下は、そのまま国内の求心力低下に結びつく可能性がある。「世界で相手にされない韓国になってしまったのは、誰のせいなのか」という話だ。

 日本の安倍政権はどうするか。

 これまで通り、粛々と制裁を続けるだけだ。トランプ氏がテーブルを蹴って帰国したのは、安倍首相が「安易な妥協はするな」と戒めてきた結果でもある。大統領はその通りに動いて、勝利した。トランプ氏からの信認は一段と厚くなったに違いない。
―長谷川幸洋―

 

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