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Goodbye! よらしむべし、知らしむべからず
2011年1月16日
【袴田事件】 昔からやってきた証拠の捏造・隠蔽 〜警察・検察の伝統芸能である
なにも最近はじまった話しではない。
「高知白バイ事件」では警察・検察による証拠の捏造と隠蔽の両方が行われており、「徳島ラジオ商事件」では検察が決定的な無罪証拠を隠し続けていたので無罪判決がでるのに32年もかかってしまった。謀略事件といっていい。こちら
さらに酷い事件がある。「袴田事件」、すでに40年余も経過している。ずっと警察による証拠の捏造が疑われてきている。
大阪地検特捜部による証拠捏造(フロッピー日付偽造)の犯罪がバレて、マスコミも大きく取り上げた。全国に知れ渡ったことで、警察はゆうにおよばず、検察だって証拠を捏造することがようやく世間に認知された。最強の国家権力である逮捕権をもった組織が平然と犯罪をやってまで事件を作ってきたことを世に知らしめたことで、フロッピー@前田検事は大きな貢献をした。村木さんは大変な目にあったのだけれど。
ここから推察されるのは、なにも「袴田事件」や「徳島ラジオ商事件」、「高知白バイ事件」など大きく報道されてきた事件だけではなく、日常的に起きている小さな事件、交通事故においても「オカシイぞ」という声にならない事例が無数にあるはずだと考えるのが自然だ。
泣き寝入りさせられてきた・いる事件、事故はいくらでもあるのだろう。
これは構造的仕組に問題があるから起きていることであり、こんな不条理な事態は即刻終わらせないとイケナイ。
警察と検察が、そして裁判所までが腐り、機能不全に陥っていることが原因だけれども、初めから腐っていたわけではないはずだ。どれも明治に仕組が作られたが、裁判の原型がつくられた当時はまだ法体系も整備されてないがそれでもいまよりずっとマシな判決をだしていたことが記録を読めばわかる。
その後、オカシクなっていく。
で、どこの発展途上国かと思うような「最良証拠主義」がある。ニッポンではいまだのさばっていて、諸悪の根源になっている。簡単にゆってしまえば検察にとって不都合な証拠、すなわち被告が無罪となるとわかっている証拠は隠したままで、裁判を進めていいという考え方である。これなら誰だって起訴されたら最後、みんな有罪になってしまう。有罪率99.9%がそれを物語っている。無罪となる決定的証拠を隠された日にゃ、勝てっこない。高知白バイ事件もそうだ。
フロッピー偽造事件発覚を機に、検察が一部可視化だなんてゆってるが、まったくもってお笑いぐさである。この新聞記事が「証拠の全面開示に踏み切れ」と主張しているが、用語こそでてきてないが「最良証拠主義」をニッポンの裁判の現場から完全に放逐しろということである。
また他方、警察組織の存在が許され、その根拠となる警察法にしても罰則規程がないが、これが致命的な欠陥となっている。これは検察庁法にしてもまったく同じであり、刑事罰の規程がない。
權力組織の存在が許される根拠法の中で、刑事罰による罰則規程がないものだからやりたい放題となっている。
これまでの事件・事例を調べれば、粛々と処罰する仕組がないことがいかに組織を腐らせ、増長させてきたが、だれにだってわかる。どんな悪行をやってもせいぜいが辞職、悪くても免職で誤魔化し、裁判になって刑に服したなどという話はとんと聞いたことがない。
中日新聞2011.1.16
くわしくは、
■【袴田事件】 証拠の全面開示に踏み切れ --> こちら
■【袴田事件】「捏造」の補強材料発見 証拠衣類に不自然な点 --> こちら
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