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「御用組合」連合に迎合する政治家は、反安倍政治の改革者ではない !
野党に潜む、隠れ自民党を見破る事が重要だ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/07/03より抜粋・転載)
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1)日本対ベルギーの一戦は、日本は敗北だったが、名勝負が演じられた !
2)日本政治刷新のための方策について、鳩山元首相
からも、前向きなメッセージを頂いた !
3)反安倍政治の政党で、選挙区に候補者1人に絞って、戦う事が不可欠だ !
4)反安倍政治の野党と共産党が共闘し、
国民と大同団結する事が不可欠だ !
5)戦争推進・原発推進・弱肉強食推進の安倍政治を理解させれば、
反対の国民は多くなる !
以上は前回投稿済みです。以下はその続きです。
6)イタリア等、「市民が変える政治」が、
世界の各地で大いなる躍進を示している !
イタリアでは、草の根民主主義勢力の「五つ星運動」が3月の選挙結果を通じて新しい政権を樹立した。マレーシアでは、5月9日に実施された総選挙で、92歳のマハティール元首相が率いる野党連合「希望連盟」が過半数議席を獲得して政権交代を実現した。
「市民が変える政治」が世界の各地で大いなる躍進を示しているのだ。
政治の主人公は、主権者である市民だ。
政治が、主権者である市民の意向に沿うべきことは当然のことである。
7)イタリアの「五つ星運動」を、「大衆迎合主義」と報道する、
日本マスコミは、腐敗している !
イタリアの「五つ星運動」を日本のメディアが紹介する際に「大衆迎合主義」の表現を用いるが、この表現を用いること自体が、根本的な誤りなのだ。
ポピュリズムは「人民主義」、「草の根民主主義」、あるいは単に「民主主義」と表現するべきものであり、いまや世界政治の大きな潮流になり始めている。
「草の根民主主義」が台頭し始めているのは、既存の政治勢力、既存の政党が、主権者である市民の本当の声に耳を貸そうとしなくなっているからなのだ。政治の主人公は、市民であって政党ではない。
ところが、多くの政党が、政党は、市民の上に位置する存在であると勘違いしている。
立憲民主党の枝野幸男氏は、「下からの改革」とか「草の根民主主義」という表現を使うが、これまでのところでは、言葉だけで、実行を伴っていない。
8)安倍政治の悪政を理解する、賢明な国民は、
反安倍政治の政党を支持する !
主権者である市民は、「あの党は嫌い」や「あの党とは一緒にやりたくない」というスタンスを嫌っている。
主権者である市民は、同じ価値観、同じ政策路線である者とは、分け隔てせずに連帯することを求めている。自公ががっちりと連帯しているときに、自公に対峙する側が連帯せずに、連帯している自公に勝てるわけがない。
そして、旧民進党勢力、旧民主党勢力に共通する弊害は、「連合」への迎合である。「連合」を支配しているのは、電力、電機、自動車、鉄鋼などの、いわゆる「経団連企業」の「御用組合」なのだ。
9)「御用組合」連合に迎合する政治家は、
反安倍政治の改革者ではない !
したがって、「連合」は安倍政治に対峙する政治勢力のバックボーンにはなり得ない。
「連合」を「体制側」と「反体制側」に分離・分割しなければ、政策を一本化することは不可能である。「体制側」が支配権を握っている現在の連合では、「反体制」陣営の支持母体にはなり得ない。
立憲民主党が一皮むけないなら、日本においても、草の根民主主義の市民政党の立ち上げが必要にならざるを得ない。―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
隠れ自民党の野党に訣別し、市民運動で政治を刷新すべきだ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/06/29より抜粋・転載)
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1)野党の中に隠れ自民党を潜ませる事が、
政権刷新を阻止するための中核戦術である !
安倍内閣が、働かせ方改悪関連法とTPP関連法を強行制定した。
この過程で、国民民主党は、働かせ方改悪法制定強行をアシストする行動を示した。
野党のなかに「隠れ与党」が潜んでいる。
これが敵陣営(既得権益勢力)の政権刷新を阻止するための中核戦術である。
2)隠れ自民党を見破って、反安倍政治の国民と
野党が団結する事が重要である !
日本政治刷新を目指す主権者と政治勢力は、「隠れ与党」勢力と決別するべきである。
働かせ方改悪法の核心は、「過労死容認」と「定額残業させ放題プラン」拡大である。
過労死水準の長時間残業が、法律によって容認される。
「過労死促進法案」と呼ばれる所以である。
3)自公維新が強行採決した、「定額残業させ放題プラン」は、
過労死を増大させる可能性大だ !
4)過労死を防ぐ、勤務間インタ―バル規制は、提案もされていない !
5)「高度プロフェッショナル制度」では、残業が実質的に無制限になる !
6)本質である、労働法制の改変は、大資本の
労働コストを圧縮する事が目的だ !
7)TPPも大資本の利益を極大化するための枠組みだが、
ペテン師手法で国民を騙す !
8)悪法を制定する際に、国民民主党がその制定に力
を貸した事は、隠れ自民党の証明である !
こうした悪法を制定する際に、国民民主党がその制定に力を貸した事実を重く受け止めるべきである。
政権を刷新するためには、安倍政治に反対する勢力が大同団結することが必要だが、安倍政治に賛同する勢力を含めることは正しくない。
既存の政党が、反安倍政治勢力の結集に本気で取り組まないなら、主権者が新しい政治運動を手掛けてゆくしかないだろう。イタリアでもメキシコでも、主権者の新しい「運動」が、政治刷新の起爆剤になっている。
9)国民が主導して、反安倍政治の改革勢力を構築すべきである !
日本でも、市民による「政治運動」を本格化させるべき時機が到来している。
政権交代可能な野党の再編については二つの考え方がある。
自公と類似したもう一つの勢力を編成して、この二つの勢力によって政権交代を実現しようとするものだ。自民党には岸信介氏の流れを汲む「清和政策研究会」と池田隼人氏の流れを汲む「宏池会」という二つの流派が存在してきた。
「清和会」がタカ派で、「宏池会」がリベラル、ハト派だとされてきた。しかし、どちらも本質は共通している。
10)自民党の派閥の共通点は、米国・官僚・大資本による
日本支配の基本構造を維持する事だ !
11)米官業による日本支配の構造を固定化するために、
「保保二大勢力体制」を狙っている !
12)維新・希望・国民民主党は、日本の支配者が狙う、
「隠れ自民党」である !
自民党宏池会的な勢力をひとつにまとめて、これを、政権交代を担う一翼に発展させる。
「維新」は無論のこと、「希望の党」や「国民民主党」も明らかにこの方向を狙っているのだと思われる。
要するに、日本政治を「自公」と「第二自公」による二大政党体制に移行させようとしているのだ。これに対して、もう一つの考え方がある。
それは、現在の「米官業による日本支配」構造そのものを刷新することを目指す勢力が結集して、政権奪取を目指すというものだ。よりドラスティックな変革が実現する。
13)鳩山由紀夫政権のように、「米官業による日本支配」
構造を刷新する事を目指す勢力を結集すべきだ !
14)隠れ自民党を除外して、反安倍政治の改革勢力を構築して、
政権交代すべきである !
15)韓国・欧米のように、日本も、反既得権益勢力を構築して、
政治刷新するべきである !
米国では、大資本が全面支援した、ヒラリー・クリントン女史が、大統領選に敗北した。
イタリアでは、市民による草の根民主主義運動が、ついに政権を奪取した。
スペインでも既得権勢力による政権が崩壊した。
さらに、メキシコでも、市民運動が、政権を奪取する可能性を高めている。
日本でも主権者である市民が主体的に動いて、大きな「政治運動」を転回するべき時機が到来しているのではないか。
16)隠れ自民党・政治家の正体を見破り、政治刷新
の政治家・国民が団結すべきだ !
多くの主権者が、野党の中心に位置してきた民主党、旧民進党に期待を寄せてきたが、この勢力は「鵺(ぬえ)」であり、結局煮え切らない。
煮え切らないどころか、自公に接近する行動を強めている。
現状を踏まえれば「愛・夢・希望の市民政権樹立」を求める主権者が「市民運動」として国政選挙の候補者擁立に踏み出すべきであるのではないか。
この運動を大きく広げることにより、日本政治の図式を一変させることができるだろう。
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