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小沢一郎氏が「ニュースの深層」に生出演。番記者の現場立ち入りを禁じた筆者の真意とは (上杉隆)
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投稿者 pochi 日時 2011 年 1 月 13 日 08:48:58: gS5.4Dk4S0rxA
週刊・上杉隆 【第157回】 2011年1月13日
小沢一郎氏が「ニュースの深層」に生出演。番記者の現場立ち入りを禁じた筆者の真意とは
■ 普通の感情を持った普通の政治家としての小沢一郎を報じないマスメディア
「20年以上もマスコミからずっと批判されているとさすがに草臥れますよ。正直に言えば、永田町に行くのがバカバカしくて政治家を辞めたくなる時もあります。でも、そこで逃げたんじゃ、応援してくださっている地元の支援者にも申し訳ないと思って、がんばっております」
昨夜(1月11日)、筆者がキャスターを務める「ニュースの深層」(朝日ニュースター)に一時間の生出演を果たした小沢一郎氏は、番組冒頭、こう漏らした。
傲慢で恐ろしい権力者と呼ばれている小沢氏が弱音を吐き、素顔を見せた一瞬だった。
いや、実は小沢氏のこうした発言は決して珍しくない。小沢氏の記者会見に出ている記者ならば、普通の感情を持った普通の政治家だとわかるだろう。
実際、筆者の番組では笑い、嘆き、そして政治家として目指している夢を語った。
だが、その翌日にあたる今日12日、昨夜の小沢氏の姿を伝える記者クラブメディアの報道は一切なかった。小沢氏の語った政策は完全に黙殺され、その代わり、案の定ではあるが、政倫審の出席はいつか、などの小さな政局報道に終始している。
筆者は自分の番組をなぜ取り上げないのか、などというケチなことを言っているのではない。きちんと伝えない記者たちに心から失望しているのだ。
こうした現象は断じて小沢一郎という政治家の問題ではない。もはやメディアの報じ方の問題なのである。
最新版の『ニューズウィーク』(日本版)が次のような特集を組んでいる。
〈「だから新聞はつまらない」 横並びで一方的な報道は記者クラブだけのせいじゃない。現場主義と客観報道の盲信で記者の劣化が進んでいる──〉(2011年1月19日号、1/12発売)
まさしくこの特集がその問題の本質を指摘している。記者クラブ批判についての理解と「メモ合わせ」の事例などに、事実関係で間違いがあるものの、まぁ、総じて良質なリポートだといえよう。
問題は「横並びで一方的な報道」という文言に集約できる。
■ 小沢氏も筆者も憂うる「横並びで一方的」な日本の病理
昨夜の「ニュースの深層」生放送開始30分前、出演者控室での小沢氏と筆者の雑談も、まさしく、この「横並びで一方的」という日本社会全体に蔓延る「意識」を話題にしていたのだった。
「怖がって、他人と違うことをしないようにというのが日本社会に蔓延る病理かもしれないね。他人と違うことをするとすぐ叩かれるから、結局みんな一緒のことをしようとする。こうした慣習をなんとか変えようとずっとやってきたんです――」
その政治生活の40年間で、小沢氏は世界中の政治家や官僚、経営者やジャーナリストたちと触れ合ってきた。その経験を語る中で、小沢氏は筆者にこう漏らし、日本社会の特異制とその限界について嘆いたのであった。
昨夜、小沢氏と筆者の発言を、スタジオ横の調整室でずっとつぶやいてくれていたのはフリーランスライターの畠山理仁氏だ。畠山氏のツイッターから、小沢氏のメディアに関する発言をいくつか抜き出そう。
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