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日本の「高温ガス炉」という次世代原子炉が各国の熱い視線を集めています。
http://www.asyura2.com/10/lunchbreak44/msg/426.html
投稿者 尾張マン 日時 2010 年 12 月 16 日 03:35:54: YdVVrdzAJeHXM
 

2010年11月2日放送 FNNスピーク

http://www.fnn-news.com/speak/ss/articles/ss2010110218.html

日本の「高温ガス炉」という次世代の原子炉が、発電の際に電気以外のエネルギーも生み出すということで、各国の熱い視線が集まっています。
この高温ガス炉の心臓部にFNNのカメラが初めて入りました。

茨城・大洗町で、現在整備が進められているのが「高温ガス炉」。
この中に、世界をリードする技術が集約されているという。
原子炉は、全長およそ30メートルの3層構造で、大部分が地下に造られている。
階段を下りていくと、高温ガス炉の中心部分である原子炉の真横に到着する。
ここにカメラが入るのは初めてのこと。
普段入ることのできない原子炉の格納容器の内部では、放射線の値が0.1と、自然界と同レベルの安全な値となっている。
通常の原子力発電所では、整備中でも放射線が高レベルとなり、原子炉の真横までは入れない。
高温ガス炉の特徴は、その安全性だという。
日本原子力研究開発機構の小川益郎センター長は「作業員の被ばく量につきましても、非常に少ないといったようなことがございます」と語った。
一般的な原子炉では、炉心を冷やす冷却材に水を使うが、高温ガス炉で使われるのは、ヘリウムガス。
ヘリウムガスは1,000度を超えても変化せず、水のように放射性物質に汚染されることがない。
そして直径1mmほどの粒が核燃料となるが、セラミックで4重に覆われていて、炉心の爆発を防ぐ構造になっているという。
次の特徴は、エネルギーをさまざまな形で取り出せるということ。
日本の高温ガス炉は、ほかの国ではできない900度という高温で稼働する。
900度であるがゆえに、電気だけでなく、大量の熱エネルギーや純粋な水素も精製する。
熱エネルギーは製鉄や暖房に、水素は電池自動車やロケットの燃料など、さまざまな分野で生かすことが期待できる。
アメリカは、すでに国策として高温ガス炉の開発を進めているが、日本のような高温ガス炉はできていないため、10月に、日本の高温ガス炉の試験運転で得られたデータを6,000万円で買い取った。
また尖閣問題の際注目されたレアアースのとれるカザフスタンとの経済会議でも話題になった。
カザフスタン原子力センターのカディル・ジャノフ総裁は「日本の最新技術を持った第4世代の原子炉は、われわれの国にとって、すごく関心のあるテーマです」と語った。
しかし日本での実用化は、なかなか進んでいない。
その理由について、早稲田大学の岡 芳明教授は「日本の原子炉というのは、国内向けだけでやってたんですね。中国では、日本の研究機関の技術を参考にして、山東省で建設が始まっています。日本で実際に実証していくというあたりが、非常に重要だと思います」と語った。
また、発電の際にとれる水素などのエネルギーを使う顧客や環境づくりも不可欠だという。
世界に誇る日本の技術をどうすれば生かせるのか。
いまだその戦略図を描けていないのが実情となっている。  

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コメント
 
01. yoichi5963 2011年3月26日 23:14:30: QhBWK7XfrXEQI : l8OZTUaf0A
高温ガス炉については、オースラリアのテレビ番組でも取り上げられており、安全性の高いことには感心しておりました。中国で開発された事術のように紹介されておりましたが、全世界で注目されていたのですね。日本でも最先端の研究がなされていたとは知りませんでした。今回(2011年3月11日)の福島原発の事故の際はフランスに居りましたが、その際に福島でも高温ガス炉を使っていたならばと語ると、ドイツ人が高温ガス炉はドイツで発明された技術だと申しておりました。何処が発祥の地かはともかくとして、全世界で研究されているのでしょう。日本での高温ガス炉の今後の普及を祈っております。

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