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【信濃毎日新聞】尖閣・漁船衝突映像流出…報道機関の情報にはリテラシーが求められてきた、ネットについては論議は遅れている
1 :空挺ラッコさん部隊ρφ ★:2010/11/19(金) 19:08:07 ID:???0
中国漁船衝突の映像がインターネットに流出した事件は、ネット社会に生きるわたしたちに
さまざまな課題を投げ掛けている。映像を流したと告白している神戸海上保安部の海上保安官の
行為には、賛否両論が出ている。だが、今回は是か非かの論議はひとまず置こう。この海上保安官が
映像をインターネットの動画サイトを通じて公開した。そのことが提起する意味をあらためて
検証してみたい。新聞やテレビといった既存のメディアの報道のあり方とも密接に絡む課題でもある。
(前項中略)
<個人が主体になる時代>
映像を入手した報道機関は、真偽や意味、反響の大きさなどを検証したうえで、公開の是非や扱いの
軽重を判断することになるだろう。責任の主体は、あくまでも報道機関の側にある。これに対して、
本人が単独でネットに投稿する場合は、生の素材を思いのままに配信できる。専門のスタッフによる
チェックや検討作業はない。情報発信の主体は投稿した本人である。今回の事例をもとに、報道機関発と
ネット発とのケースを比べてみると、それぞれのメディアが持つ特性の違いが分かる。重要なことは、
好むと好まざるとにかかわらず、わたしたちはこのような複雑な情報環境のなかで暮らすようになった現実だ。
新聞やテレビなど報道機関が発する情報に対して、読者や視聴者はそれらを批判的に読み解く力
(メディア・リテラシー)が求められてきた。ネット情報については、こうした論議は遅れている。
今回の流出事件をみても、不確かなメッセージが独り歩きし、何らかの政治的な意味を発する可能性をはらんでいた。
>>2以降に続く
ソース:信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/news/20101119/KT101118ETI090003000022.htm
2 :空挺ラッコさん部隊ρφ ★:2010/11/19(金) 19:08:24 ID:???0
>>1の続き
海上保安官が投稿したことは当初分からなかった。中国漁船が巡視船に衝突する映像とともに、
「sengoku38」という投稿名が流れた。取りようによっては「仙谷」や「戦国」を連想させる形で、
世論をあおった。ネット上の匿名情報については、一般の視聴者には真偽を確かめる手段がない。一度流された
情報はまたたく間に広がる。一歩間違えば、無責任な情報に振り回されかねない。一方、今回の映像流出によって
国民は結果的に知りたいと思う情報に接することができた。各メディアはネットに流れた映像を後追いし、
繰り返し放映したり、検証したりした。インターネットの普及によって、人々はだれもが情報の発信主体になり、
それを世界中が共有できるようになった。だが、使い方に定石はない。ここにネット社会の光と影が潜んでいる。
>>3以降に続く
3 :空挺ラッコさん部隊ρφ ★:2010/11/19(金) 19:08:42 ID:???0
>>1関連の続き
<開かれた社会に>
流された情報は確かなものなのか、流言飛語の類ではないか、人権を侵害する恐れはないか、何のために、
だれが流しているのか、情報に何か操作が加えられていないか−。こうした疑問を持ちつつ、判断する受け手の側の
眼力が問われている。われわれは新聞を通じて、そうしたネット情報を識別する判断材料を提供したいと考える。
何より重要なことは、情報を受け止める社会が開かれ、オープンな論議や異議申し立てが自由に行われて
いるかどうかである。例えば、日本や米国、韓国、中国、欧州といった各地域の政治とネット情報との関係に
目を向けてみるのも、ネット社会とのかかわり方を考えるうえで一つのヒントになるだろう。
開かれた自由な社会では、批判的な判断力は自然に高まるはずである。不平不満が、不確かなネット情報を通じて
暴走するリスクは少なくなるだろう。市民参加の政治実践の積み重ねが、ネット社会をはぐくむことにもつながる。
(終わり)
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