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« 日本の良識・朝日の暴論「小沢、辞職せよ」の狙い ── むしろ、小沢を自由奔放に働かすべきだ
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聖者が町にやってくる ── 10.24デモ従軍記
「義を見てせざるは勇無きなり」と老骨に鞭打って、24日のデモに参加しました。東京・銀座一丁目の水谷橋公園を出発したときは350人ほどでしたが、数寄屋橋交差点では最後尾が見えないくらいに膨れ上がり、デモをガードしているお巡りさんは「100人くらいと聞いていたけれど、口コミだけでこんなに集まるなんて、とんでもない大きなデモだ」と、にこにこしながら愚痴っていました。日比谷公園へ右折する8丁目の日航ホテル前では1000人に近い大集団になりました。観光客や買い物に来た人たちでごったがえす外堀通りの沿道からは手を振る人、カメラで撮る人、沿道の店員さんが飛び出してきて拍手するなど、反響は上々でした。
参加した人は老若男女、千差万別です。大学の先生、お医者さん、物書き・評論家、中小企業の親父、サラリーマン、私と一緒に「検察、検察審査会の横暴を糾弾せよ」という横断幕を掲げた大阪から来た専業主婦三人組など、デモ初体験のご婦人たちや、北海道から、空路、駆け付けた人もいました。年齢的には分別のある、意識の高い中高年が多かったと思います。「小沢、真っ白」というプラカードを担いでいるオジサン、手製のチラシを楽しそうに沿道の人たちに配っているご婦人、それぞれ、好き勝手に自己主張していました。茨城から来た、デモ初体験のお医者さんの奥さんは、恥ずかしそうに「小沢は無罪だ」と叫びながら、「検察の抜本改革はしなければならないが、裁判所、とくに最高裁の改革が必要です。検察は自分でシナリオを作り、それに沿った調書を作っていることが明らかになりました。にもかかわらず、裁判官が『法廷での証言は信憑性が低い。調書の方が信憑性が高い』と考えているようでは、冤罪はなくならない」と、鋭い意見を述べていました。また、年金生活の男性は「最高裁は砂川事件以来、肝心なときには、憲法の番人ではなくなる。東京地裁、高裁は最高裁の態度を見ながら、『見ざる、聞かざる、言わざる』の『権力』に媚びへつらう事なかれ主義者だから、『議決無効』の訴えを棄却したのだろう」と憤っていました。
デモは、民主主義を守るため、政治、経済、社会のあり方に警鐘を鳴らす、極めて重い意味をもつものでした。重いテーマをもちながらも、自由に、のびのびと明るく訴えた今回のデモは、マスコミが好んで使う「国民目線」のデモだったのではないでしょうか。なにしろ、町内会の歩け歩け運動のオジサン、オバサンが拳を振り上げて「マスコミは偏向報道をやめろ」と怒鳴ってるようなものですから。素朴で貴重な草の根運動を体験しました。
デモの主催者は、デモに参加したことはあるけれど、デモを企画・運営したことがないド素人、スタッフも、デモに縁のない男女青年たちでした。国会正門前で、警察機動隊と睨みあい、「○○反対!」とデモった経験をもっていたのは私くらいかもしれません。
「聖者が町にやってくる」――ルイ・アームストロングが唄って一世を風靡した「聖者の行進」は黒人霊歌で、アメリカ・ニューオリンズでは死者を賑やかに送る「葬送のマーチ」だそうです。その中の一節。
Some say this world of trouble, Is the only one we need,
But I'm waiting for that morning, When the new world is revealed
[この乱れし世も 我々に必要なものだと、人はいう。しかし、新しい世界が始まる朝を、私は待っている]
私にとって、「聖者の行進」は「世論ファシズム」「言論ファシズム」「検察ファシズム」という「妖怪」を日本から追い払い、新しい朝を迎える「行進曲」です。
東京都心で、マスコミには黙殺されましたが、「右」でも「左」でもない「普通の人びと」のデモがあったのです。時代を変える一石にしたいですね。
皆さん、聴こえませんか。「一日一歩、三日で三歩。三歩進んで、二歩さがる」歌声が。「汗かき、べそかき」歩きましょう。小さな、小さな「聖者の行進」をしませんか。
投稿者: 二見伸明 日時: 2010年10月27日 09:27 | パーマリンク
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投稿者: 《THE JOURNAL》編集部 | 2010年10月27日 09:30
小沢取り巻き連中やリベラルな評論家たちが行動を起こさない中、いてもたってもおられない「民主主義の危機」を感じた一般市民が立ち上がり、しかもそのことを知った二見さんが勇気をもって参加された。
尻込み勝ちな知識人の中でも数少ない勇気ある参加者の二見さんと山崎さんには本当に敬意を表します。
今後繰り返されるであろうこの運動のますますの発展を祈ると同時に、悪意ある異分子が混入し、折角の純粋な市民の気持ちを傷つけないよう願ってやみません。素人集団を守ってやってください。
投稿者: urara | 2010年10月27日 09:51
ミクシィの「小沢一郎を総理大臣にしたい!」コミュニティで、このデモのイベント告知と啓蒙をさせてもらいました。趣旨に賛同される方は、当コミュに参加されてください。
投稿者: リーガルマインド | 2010年10月27日 10:00
最近の厳しい文章と異なり、やさしさにあふれた、(まだ早めの)小春日和のような文章でした。
私なんか、下らない皮肉しか書けないんですけど、いつか二見さんのような、温かいまなざしでものを見れるようになりたいと思いました。
*11月1日
みんなで一緒に
小沢一郎さんに
献金しませんか
ひとり1000円
小沢さんのサイトを訪れ、
陸山会をクリックして下さい。
献金の申し込みをするようになっています。
クレジットもOKです。
色々問題も有るとは思いますが、
まずは、何かやってみましょう。
ご賛同いただける方、
よろしくお願いいたします。
投稿者: 元株や | 2010年10月27日 10:10
二見様
ありがとうございます。
政権交代で日本が変わると安易に思ったのが国民の大失敗で、民主党には改革派、国民生活第一派は少数で権力志向派、官僚第一派が大半でした。
これは闘争です。
もう行動以外ないです。
一般市民が署名、デモ、検審への抗議と行動に移しています。
二見様や山崎様がデモに参加してくださったことはどんなに心強いか。
今権力志向派で官僚第一派のレンボーが事業仕分けをやっていますが、財源を捻出するためでないと最初から発言しており、特別会計の債務まで発表する始末、財務省の下請けというのは丸わかりである。そのレンボーテレビ東京のカンムリア宮殿で尊敬する政治家はと聞かれ、小沢一郎とぬけぬけと答えたという、したたかどころか恐ろしい。癖者ぞろいである。
良くジャーナルも今さら事業仕分けを取り上げるものだ。
今や消費税アップのための露払いでしかないと国民は見抜いている。もうショーにもならない。
消費税を上げたければやってみれば良い、企業減税して企業献金を受ければ良い。国民はみている。
大権力者仙石も政治屋としても賞味期限が切れて、問題発言多発であり、マニフェストの修正と併せ、この内閣に対する国民の期待は零に等しい。
小沢を早期に復活させる以外にこの国の再生はない。自民党はいまだに官僚下僕から抜けきれず、何の反省もない。監獄ならぬ菅谷内閣は自民党以下、第二自民党化した、小沢・鳩山民主党に期待するしかないのだ。
我々も行動するしかないと腹をくくっています。
まずは署名済み、次に11/1献金とできることとからしていきます。
二見様ありがとうございました。
まずは一歩前進です。
投稿者: 奥野 | 2010年10月27日 10:49
二見様がUSTREAMでインタビュー受けている姿が映りました。とても良いお顔されていました。そしてコメントお待ちしておりました。市民による市民の参加のデモ。これは新しい姿ですね。セクトも無く思想の偏りも無く、自然に検察、検審、マスゴミの不正に我慢出来なくなった、庶民の本心が結びついたデモでしょう。これほど政府、政界にとって恐ろしい物は無いはずです。政治家は、マスコミはこれをどう捕らえるのだろうか?と思っていましたが、マスゴミは全く取り上げなかった。その意識はこの行動を人事としては捕らえられない危機感を感じたのでしょう。このデモが発展的に全国に広がることこそ大切な行動でしょう。そこに勇気のある政治家達がどんどん参加して呉れれば、政府も危機感を感じるでしょう。草の根運動の始まりでしょう。この行動が大きくなる事を願います。思想も何も関係ない。正義も正す国民の意思を広げるデモとなるでしょう。そして多く冤罪者に勇気を与え、強く勇気を持てる行動にして行きましょう。
投稿者: H、MIYAUCHI | 2010年10月27日 11:30
二見 様
デモから帰って、USTREAMを見ますと、先頭に立って、楽しそうにデモをされておられる先生の姿があり、大変頼もしく拝見いたしました。
このジャーナルへの投稿者では、二見様しか存じ上げませんが、他に参加された投稿者がおられたのでしょうか。
この社会にあっては、抽象的な言葉だけでなく、具体的な行為行動が、不可欠です。
本当の民主主義の体現者、二見様がおられるということは、このジャーナルの存在がきわめて重要であるの証となりました。
今回は、ほんの一歩ではありますが、今後に希望の持てる一歩になりました。私も参加して大きなデモになるよう努力し、3千人規模になれば、さすがに、マスコミ、検察は無視できなくなると思います。
先生、お互いに年齢はありますが、頑張っていきましょう。ありがとうございました。
投稿者: yamadataro | 2010年10月27日 11:30
今の日本では、司法が機能しない、検察・警察が機能しない、そして民主を見てもわかるように政治が機能しない、監視、チェック機能が求められているマスコミが機能しない。そうした中で、唯一残されているのが、国民の声ではないだろうか。訴えるための手段としてデモは効果が非常にありそうだとの思いは今回の行動で見えてきました。各地で催され、規模がでかくなることを願っています。
映像で見る限り、非常に規模の大きい長蛇の列ですが、マスコミは一切スルーしているようですね。不都合な記事や映像は流さない今のメディアの体質をよく表しています。彼らには最早期待はできないです。草の根の行動あるのみですね。
始めてですが、小沢さんへの献金をさせていただきます。もう黙ってはいられなくなりなした。
投稿者: shigeru ishida | 2010年10月27日 11:31
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