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凋落する新聞社。頼みの綱が官民癒着NIEの愚。「独りファシズム」憂国青年烈士会
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投稿者 憂国青年烈士会 日時 2010 年 10 月 22 日 11:09:28: yqRdGXrwwb7i.
独りファシズム http://alisonn.blog106.fc2.com/blog-entry-173.htmlより
落陽
自分は10年ほど前、某全国紙直系の広告屋で雇われ編集長をやっておりましたが、現在、当の会社がえらいことになってるそうで。周知の通り空前の広告不況に加え主要クライアントはネットに流れ、同社が受け負う全地方版ページの広告枠が全く埋まらず、ダンピングどころか枠を埋めるため只で掲載するという惨状です。これは業界で「アカコー」と言われるもので、早いはなし、新聞社の面子を保つため、無料で広告出稿を請け負って枠を埋める赤字広告です。慣例的にクライアントへのサービスとして無料広告出稿を行うことは昔からやっていましたが、近年がこれが慢性化し、挙句に、「アカコー」すらも掲載できず、同社のフリーペーパーが発刊以来半年ちかく広告ゼロを更新しているとのことです。なんせ文字通り購読費無料の媒体ですから、広告無しの発刊なんてのは、毎月莫大な赤字を累積するだけ。ここまでくるともはや事業でも企業もありません。つまり全国紙といえども、地方においては広告業としてビジネスモデルが破綻し、名実ともに虚業と化したわけです。
近年、「押し紙」問題が顕在化し、裁判においても新聞社による専売店への強圧的な取引が恒常化していることが認められましたが、そんなことは自分が嘱していた10年前から業界の慣習でした。本紙はもとより、折込の情報紙に至るまで配布部数は公称部数のせいぜい6、7割程。疑念を抱いたクライアントから詰問されたときには往生したものです。こんな調子で無法図かつ乱脈的に地方支局や子会社を放置してきた本社も壊滅状態。100億円規模の損失を計上し3年通期連続赤字が確定となり、早期退職者募集を始める始末です。ネットの台頭による部数、広告減や少子高齢化が要因とされていますが、そもそも給料分の稼ぎすらできない無能な社員を破格のコストで飼っているわけですから、経営が傾くのも当然です。
人間も組織も、貧すれば鈍します。新聞屋苦肉の策だったのでしょうが、周知のとおり学習指導要領で来年からNIE(Newspaper In Education新聞を授業に取り入れること)が小中高と段階的に導入されることが決定しました。もう馬鹿すぎて、一体どこから突っ込みを入れていいのかわかりません。そもそも権力の監視機能を自称する新聞社が文科省に阿ったわけで、これは系列テレビ局を含め事実上メディアが中立性を失し公権力に与されたと自ら公言したようなもんです。新聞の偏向報道についは今更語るまでもありませんが、資本や官庁のバイアスがかかった低劣な情報を教材として用いれば、確実に知的劣化をもたらし、単視眼的に集団で考えることは思考の画一化と退行現象に直結します。そもそも権威への盲従や垂直統合的な情報で扇動形成された世論がいかに破滅的で危険かは、先の大戦や構造改革でも既に実証済みです。
科学者のカール・ホバーが知的であることの条件として、自説に適合しない事象をどれだけ列挙できるか、と主張していましたが、要は物事に対し複数の視座を融合できるか、しいてはどこまで自己懐疑できるか、これが思考力の淵源です。「自然界におけるすべての情報交換の場には擬態が生じる」との至言どおり、世の実相は虚実入り混じるカオスであり、その前提において新聞という単一媒体の論旨で教化するという行為はキチガイ沙汰としか言いようがありません。結局、NIEなんてのはこられに対する畜群主義者の真逆的行為ってことです。とは言いつつ、いまどきのガキはスマートフォン以前からニンテンドーDSでGoogle検索に親しみ、ネットを含め雑多な情報に境界線を引かずアクセスしているわけで、似非教育者やマスメディアを妄信する馬鹿な中高年よりよっぽどリテラシーは高いです。つうわけで、連中の期待に反し、若年世代がこんな愚劣かつ安易な情報教育で騙られることはないでしょうけどね....。
(以上転載)
ブログ主本人が現場で見聞した事実をもとに綴られており、新聞社の生々しい惨状や欺瞞が伝わってきます。いずれにしろ、公権力の監視役であるマスコミが公権力と癒着し、無垢な子供を偏向報道で洗脳教育するなど、到底許されることではありません。
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