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産経新聞 9月21日(火)7時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100921-00000107-san-int
【ストックホルム=木村正人】スウェーデン総選挙(定数349、比例代表制)の投開票が19日行われ、中道右派・穏健党のラインフェルト首相(45)率いる4党連合が172議席を獲得、同首相は20日未明、「政権を継続する」と勝利宣言を行った。過半数には3議席届かず、野党の緑の党と政策協議に入る。高福祉高負担を実現してきた中道左派・社会民主労働党の退潮がくっきりした。
同国選挙管理委員会の集計では、最大野党・社会民主労働党のサリーン党首(53)率いる野党3党連合は157議席。同党首は「国民の信頼を失った。結果を重く受け止める」と述べた。進退については言及を避けた。
先進国で最も「大きな政府」とされる同国では、2000年の税収は国内総生産(GDP)の51・8%に達した。
市場経済を重視するラインフェルト首相は総額700億クローナ(約8500億円)の減税を実施し、税収の割合を08年に47・1%まで押し下げた。これが内需を拡大して金融・経済危機を乗り切り、今年GDP比で4・5%の経済成長を実現し、来年には財政を黒字化できる見通しだ。
財政再建を進める英国のキャメロン首相もスウェーデンをお手本にしている。
社会民主労働党は1917年以来の第一党の座を小差で死守したものの、ストックホルム大のジェニー・マッデスタム博士は「スウェーデンの社会民主主義モデルは曲がり角を迎えた。国民はより多くの所得を求めるようになった。今後、市場主義を取り入れた社会自由主義的傾向がさらに強まるだろう」と分析する。
イスラム系移民排斥を訴える極右の小政党・民主党の得票率は5・7%で、議席獲得の要件である4%を超え、20議席を得た。民主党が議席を持つのは初めて。
民主党のオーケソン党首(31)は「税金を納めない移民のただ乗りを認めれば社会福祉制度は崩壊する」と訴え、年金受給に訪れたスウェーデン人老女をイスラム系移民女性が押しのける映像を政見放送で流して高齢者や若者層に支持を広げた。ただし首相は、民主党とは協力しない方針。
北欧ではこのほか、イスラム系移民排斥を唱えるデンマーク国民党が閣外協力し、ノルウェーの最大野党・進歩党が移民受け入れ制限を主張している。こうした移民排斥の傾向は、オランダやオーストリアでも顕著になっている。
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