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ムネオ日記より: 人生生きている限り、闘いである
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投稿者 みちばたの蝶 日時 2010 年 9 月 10 日 22:04:31: JxOH7lIi5LSzQ
http://www.muneo.gr.jp/html/page001.html
転載責任:みちばたの蝶:井ノ子俊一@長崎県島原半島
以下からムネオ日記の転載です。
2010年9月10日(金) 鈴 木 宗 男
郵便割引制度を悪用し、偽の証明書を発行したとされた事件で、虚偽有印公文書作成の罪に問われていた村木厚子元厚生労働省雇用均等・児童家庭局長の判決公判が今日行われ、無罪判決が下された。本当に良かった。
村木さんは、本日発売の月刊文藝春秋10月号に「私は泣かない、屈さない」というタイトルの手記を寄稿している。その最後の部分で村木さんは検察について次の様に述べている。
予断を持たずに、冷静で、丁寧で、徹底した捜査をやっていれば、このような間違いは起こらなかったんじゃないでしょうか。そういう捜査をやるように努力して欲しいし、間違いがあってもすぐに軌道修正できる組織であっていただきたい。無罪判決が出たら、控訴していつまでも争うのではなく、検察自身にどうしてこうなったのか検証して欲しいんです。
この考えは正しいし、私も支持する。
村木さんの事件も、検察が自分でストーリーを作り、でっち上げの調書を作成した、いわば“作られた事件”である。
この村木さんの事件を担当したのは弘中淳一郎弁護士である。弘中先生は私の担当弁護士でもある。その弘中先生は、「鈴木さんの事件も村木さんの事件も同じです」と言っていた。
検察は、この事件に関わった人を誘導し、検察に都合の良い調書を作り上げており、それが如何にずさんでいい加減なものか、明らかになっている。
私のやまりんあっせん収賄事件に関し、やまりんの山田哲社長は「調書は検察に誘導されました」と、裁判所に陳述書を出している。島田建設贈収賄事件でも、島田建設の島田光雄社長の奥さんは「夫の話では、検察官はあらかじめ文章を作っていて、その表現内容が夫の認識と違うと言っても受付けてくれず、どのように対応をしたらよいか困っているということでした」という陳述書を出している。
私の場合、一審、二審の裁判官は「公判での証言よりも調書の方が信ぴょう性が高い」と、判決で述べた。裁判官自らが、真実を明らかにすべき場である神聖な法廷を否定する考えでいることは納得できない。私の場合、そんな裁判官によって判断を下されたのである。
今回の村木さんの場合は、裁判の過程で弘中先生の手腕によって検察のシナリオ・ストーリーが崩れたのである。しかし私の場合は、公判での証言は検察が作った調書より信ぴょう性が低いとみなされた。私の場合と村木さんの場合には、この様な裁判官の見立て、受け止め、人間性に大きな差があった。
検察が密室で作った調書の方が、なぜ公判での証言よりも信ぴょう性が高いと言えるのだろうか。そうでないことは、村木さんの事件でも明らかだ。私の裁判を担当した裁判官に、今回の村木事件の裁判官の様な見識があれば、また別の決定が下されたのではないかと、私自身悔しい思いで一杯である。
とにもかくにも、今日の村木さんへの無罪判決は本当に良かった。
今日の東京新聞22面の「こちら特報部」は、「鈴木宗議員収監へ なぜこの時期 郵便不正判決、民主代表選出の前… “司法批判”に先手? 『政治的意図』割れる見方」という見出しである。以下、その内容を読者の皆さんにご紹介したい。
最高裁決定のタイミングについて、ジャーナリストの江川紹子氏は「なぜ14日の民主党代表選終了まで待てなかったのか」と首をかしげる。
「鈴木氏は小沢氏を押す立場にある。政治が動いている時は、さまざまな憶測を呼ばない配慮があっていい。その方が司法の判断は(国民に)素直に受け入れてもらいやすいはずだ」と指摘する。
郵便不正事件で虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省の村木厚子元局長の裁判では、捜査段階の供述が次々に覆され、地裁は多くの調書を「検察の誘導で作成された」として証拠採用しなかった。
危機管理コンサルタントの田中辰巳氏は「元局長に無罪判決が出れば、冤罪だとの議論や検察批判が起こるだろう。悪を裁くことへの信頼が揺らげば社会不安につながる。社会のあり方を注視する裁判所が、社会不安が起きる前に検察も正しいことをしていると示そうとした可能性は十分にある」として、郵便不正事件の影響があると推測される。
最高裁は決定過程を公開しておらず、説明責任もない。元検事で名城大学教授の郷原信郎弁護士は「根拠がないので最高裁に政治的意図があったとまではいえないが、なぜこの時期なのか、何らかの政治的配慮があったのだろうかという疑いを持たれても仕方がない」と話す。
一方、ジャーナリストの大谷昭宏氏は「手続きを踏んで、粛々と結論を出しただけだろう。検察と違い、裁判所は独立機関としての良さというか、鈍さがあり、政治的な意図はあり得ない。今回の間の悪さは、逆に裁判所が極めて政治から遠い位置にあることを証明したともいえる」とみる。
「裁判所は、政治の動きを気にして判決や決定を出すところではない。小沢氏をやっつけようなどという政治的な意図があるわけがない」と断定するのは、元東京地検特捜部長の河上和雄弁護士。ただ、上告から2年7ヶ月も経過したことについては「膨大な裁判資料を整理、分析するのに時間を要することや、国民に選ばれた現職国会議員なので判断が慎重になる点を考慮しても、遅すぎる。『遅れた判決は無きに等しい』という言葉があるが、もっと早く結論を出してもよかった」と話す。
政治評論家の屋山太郎氏も「いつまでも収監しなければ裁判を行った意味がない。郵便不正事件の判決や民主党代表選は、最高裁決定のタイミングに関係ない」という。
(9月10日付東京新聞22面)
また、23面に掲載されている佐藤優さんの「本音のコラム」も興味深い。是非、参考にして戴きたい。
7日、最高裁判所第一小法廷が鈴木宗男衆議院外務委員長(新党大地代表)の上告を棄却した。鈴木氏の弁護人は異議を申し立てるそうだが、過去の例で異議が認められたことはない。近く懲役2年の実刑が確定し鈴木氏は刑務所に収監される。
最高裁判所は最高政治裁判所でもある。10日に大阪地方裁判所で村木厚子元厚生労働省局長の無罪判決が予想されている。そうなれば世論の特捜検察の取り調べに対する疑念と批判がかつてなく強まる。また14日の民主党代表選挙で小沢一郎前幹事長が当選する可能性があることも司法官僚にとっては頭痛の種だ。小沢氏は鈴木氏の能力を高く評価している。そもそも鈴木氏を衆議院外務委員長に抜擢したのは小沢氏だ。小沢政権になれば鈴木氏の政治的影響力が高まるのは必至だ。そうすれば排除が困難になる。このような司法官僚の集合的無意識が働き、このタイミングでの決定になったのだと筆者は見ている。
この結果にいちばん喜んでいるのは外務官僚だ。鈴木氏が収監されることにより外交機密費(報償費)の不正使用や、外交秘密文書の破棄に対する責任を追及する政治家がいなくなると外務官僚はほっとしている。しかし安心するのはまだ早い。鈴木氏は小沢氏に外務官僚に関するヤバイ情報をすべて引き継いでいるはずだからだ。
(9月10日付東京新聞23面)
それぞれ見方があって良い。読者の皆さんの受け止めはどうであろうか。
昨日から今日にかけても、私の事務所には激励のFAXや電話が沢山入る。北海道からもちろんだが、南は沖縄からも多数来る。外国からも寄せられる。その一文を紹介したい。
鈴木先生、
日本のニュースから伺った最高裁に決定された上告棄却は本当に残念に思います。先生の事務所に数多く入ってくる激励の声に我々二人の声を加えたいと思います。日露のために多大な貢献をなさり、両国の明るい将来を信じている先生がロシアの真の友人であるのはロシアでよく知られています。難しい時期を迎えた先生にお役にたてることがありましたらぜひやらせていただきたいと思います。先日モスクワでお会いした時に先生の笑顔と勇気にあふれた自信を今でも生き生き覚え、難しい試練に直面した先生は今回も完ぺきに克服できると疑いの余地がないと存じて、近いうちにモスクワか東京でお会いしたいと思います。
では、お元気で頑張ってください。何とぞ、よろしくお願い申し上げます。
ロシア外務省外交アカデミー学長 A.パノフ
当アカデミー現代問題研究所日本と北東アジアセンター長 K.サルキソフ
私は私を信じてくれる人の声をしっかり受け止め、正々堂々闘っていく。
人生生きている限り、闘いである。
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