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新聞と全く無関係に動いている世論、コミュニティがあるということ by 脳科学者 茂木健一郎
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投稿者 びぼ 日時 2010 年 9 月 06 日 14:07:40: 0cYXJ4o7/SPzg
ホテルで頼んであった新聞は、Japan Times。新幹線の駅のキオスクで、日本の新聞の見出しを見た。朝日、読売とも、民主党代表選についての世論調査を一面トップに持ってきている。相変わらずのマッチポンプ。ふつふつと怒りが込み上げる。
一面トップは、新聞社の顔だろう。なぜそこに、実施すれば数字が出る「世論調査」を安易に持ってくる? 自分たちで調査して、その結果をニュースにする。典型的なマッチポンプ。苦労して獲得したネタではない。こうやって、日本の新聞は自らの価値を劣化させ、モラル・ハザードに陥っていく。
「世論調査」の結果は、管氏が圧倒的に優勢だそうだ。私の周囲、及びツイッター上では全く逆である。霞ヶ関と予定調和の管氏に期待する声は低い。小沢氏ならば、何かをやってくれるだろう、新しい日本の構築に必要な創造的破壊をしてくれるだろうとの声が多い。
そもそも、若者は新聞を読まない。今日の朝刊の一面トップがまたもや世論調査だという事実も知らないだろう。日本は今、きわめて重要な過渡期に来ている。もはや一枚岩などではない。たとえば、新聞とネットの間に、深刻な溝が生まれつつあるのだ。
日本が均質な社会ではなくなったことは、ダイナミクスのためには良いことだろう。それと、新聞社の人たちは、自分たちがもはや世論の「全て」を代表する存在などでなく、新聞と全く無関係に動いている世論、コミュニティがあるということを自覚した方が良い。
新聞的なものと無関係に動いている世論、コミュニティこそが、日本を「次」に連れていく。これが私の直観であり、偏見である。新聞の紙面から伝わってくるのは、乗り越えられるべき「古い日本」の感触。今朝、「世論調査」を一面トップに持ってくる大新聞の有り様をみて、ますますその思いを強くした。
http://twitter.com/kenichiromogi
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