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<高齢者不明>幕末生まれ149歳も 120歳以上228人が戸籍上は「生存」 東大阪市
8月25日7時13分配信 毎日新聞
100歳以上の高齢者の所在不明問題で、東大阪市では120歳以上の228人が戸籍上、「生存」している状態になっていることが市への取材で分かった。このうち最高齢者は149歳で幕末の1861(文久元)年生まれ。いずれも市に住民登録がなく、住所の履歴を示す書類もない。「戸籍上だけ存在する人」は全国に多数いるとみられている。年金や介護保険などの行政サービスは住民登録が基礎となるため、年金の不正受給などにはつながらず、人口や平均寿命などの統計とも関係しない。
100歳以上の高齢者13人の所在不明が判明した今月上旬、市が戸籍を点検し明らかになった。死亡しているとみられる高齢者の戸籍は法務局の許可を得て不定期で削除している。最近では、99年と91年に削除。戸籍を電算化した00年以降、削除はしていない。法律上、削除の義務はなく後回しになりがちという。市は「法務局と相談して削除事務を進めたい」としている。
同様の事例は他の自治体でも起きている。大阪府八尾市では戸籍上、18人が120歳を超え、最高齢は137歳だった。いずれも住民票は既に削除済みで、今後、戸籍も削除する方針。法務省民事局によると、高齢者の戸籍削除については行政措置として100歳以上で所在不明な高齢者の戸籍については削除できるという取り決めがある。各自治体では110〜120歳などを基準に見直し、法務局の許可を得た上で削除している。【花牟礼紀仁、曽根田和久】
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