http://www.asyura2.com/10/lunchbreak40/msg/590.html
Tweet |
http://blog.livedoor.jp/ayayanoken-cyu/archives/50424829.html
民主大敗 上
「どう転んでも いばらの道」
参院選での衝撃的な敗北から一夜明けた12日、菅首相は民主党幹部らとの協議を重ねた。政府・与党内には動揺が広がっており、首相は政権の立て直しに追われた。
この日、首相は自らの状況を周辺にこう語った。
「今はお湯が煮えたぎっている状態だ。急いで手を突っ込めばヤケドをする」
民主党の獲得議席は、首相が設定した勝敗ラインの改選議席(54議席)を大きく下回り、44議席にとどまった。与党全体で過半数を割り込み、党内には枝野幹事長らの責任を問う声が上がった。
枝野氏自身も「辞められるなら辞めたい」と周囲に漏らしいていた。だが、首相は「代わったばかりの執行部の責任とは言えない。責任を押しつけるわけにはいかない」として、執行部の留任を決めた。辞任を認めれば、公認人事をめぐり党内対立が激化する可能性があるためだ。
惨敗のほとぼりが冷めるまで動かず、低姿勢で起死回生の機会をうかがう。これが首相の基本戦略だ。
参院選投票日をはさむ数日、首相は自らの続投について、党幹部らの了承取り付けに腐心した。
参院選前日の10日には、首相自ら党執行部の主立ったメンバーに電話し、「投票結果は厳しいかもしれないけど、このまましっかりやっていきたいのでよろしく」と懇願した。12日には、3選を果たして地元・甲府市にいた民主党の輿石東参院議員会長の携帯電話に電話をかけ、「いつ、東京に上がって来ますか」と尋ねて助言をあおいだ。「参院のドン」と呼ばれる輿石氏抜きには、国会運営は立ち行かなくなるからだ。
野党に対する対応も一変した。菅内閣発足当初、内閣支持率は鳩山政権時からV字回復し、首相の周囲では「野党が法案に反対するなら衆院解散をちらつかせればいい」との声すら上がっていたが、強気の姿勢はなりを潜めた。
だが、低姿勢や先送りで難局が乗り切れるという保証はない。
首相は、代表選で再選を果たした上で、消費税を含む税制抜本改革などの長期課題に取り組む政権戦略を描いていた。だが、参院選で大敗し、「選挙の顔」としての強みが失われた首相の求心力は大きく低下した。
党勢の回復を生かせなかった首相に対し、党内の不満は強い。鳩山前首相と平野前官房長官は選挙中、大阪市内で会談した際、民主党の支持率が失速していることを受けて、「こんなことになるのならば、我々が辞める必要なかった」と慰め合ったという。
政権浮揚の決め手を欠く中、首相周辺の一人はこう語った。
「政権運営はどう転んでもいばらの道だ」
7月13日 讀賣新聞朝刊より
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。