126. 2010年3月10日 17:40:28 陸山会関連の報道が検察リークも含め余りに酷いとして意見(抗議)しようと思ったとき、その抗告受付をする業界全体の組織として、放送界としては一応「放送倫理・番組向上機構(BPO)」がありました。◆放送倫理・番組向上機構(BPO) http://www.bpo.gr.jp/ 活動実態には大いに不満のあるところですが、構成要件として比較的積極的に第三者の参加を組織化している点は評価できるかと思います。 一方、新聞業界で同種の組織は見あたりません。 それに近い組織になるのが「(社)日本新聞協会」ということになりそうです。 ◆(社)日本新聞協会 http://www.pressnet.or.jp/ 上記のサイトから、平成12年に制定されたとする「新聞倫理綱領」を読むと笑止ものです。 以下、一部を抜き取ります。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 【新聞倫理綱領】 <前略> 新聞の責務は、正確で公正な記事と責任ある論評によってこうした要望にこたえ、公共的、文化的使命を果たすことである。 編集、制作、広告、販売などすべての新聞人は、その責務をまっとうするため、また読者との信頼関係をゆるぎないものにするため、言論・表現の自由を守り抜くと同時に、自らを厳しく律し、品格を重んじなければならない。 <中略> 自由と責任 表現の自由は人間の基本的権利であり、新聞は報道・論評の完全な自由を有する。それだけに行使にあたっては重い責任を自覚し、公共の利益を害することのないよう、十分に配慮しなければならない。 正確と公正 新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究である。報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。論評は世におもねらず、所信を貫くべきである。 独立と寛容 新聞は公正な言論のために独立を確保する。あらゆる勢力からの干渉を排するとともに、利用されないよう自戒しなければならない。他方、新聞は、自らと異なる意見であっても、正確・公正で責任ある言論には、すすんで紙面を提供する。 人権の尊重 新聞は人間の尊厳に最高の敬意を払い、個人の名誉を重んじプライバシーに配慮する。報道を誤ったときはすみやかに訂正し、正当な理由もなく相手の名誉を傷つけたと判断したときは、反論の機会を提供するなど、適切な措置を講じる。 品格と節度 公共的、文化的使命を果たすべき新聞は、いつでも、どこでも、だれもが、等しく読めるものでなければならない。記事、広告とも表現には品格を保つことが必要である。また、販売にあたっては節度と良識をもって人びとと接すべきである。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 新聞協会会員となっているのは、今年3月1日現在、 新聞 108社 通信 4社 放送 24社 ============= 計 136社 です。 朝日・毎日・読売・日経・産経・東京/中日などは当然加盟社です。 夕刊フジや東スポも会員ですが、これらと一線を画す日刊ゲンダイは非加盟です。 何故日刊ゲンダイが孤軍奮闘しているのか、見えるような気がします。 つまりどう考えても、新聞協会加盟社は旧政権の護送船団であり、それに与しない非加盟社の日刊ゲンダイはゲリラ船という構図です。 (あるいは海自護衛艦と漁船の衝突?) 新聞販売業界と中川秀や山本一を象徴とする自民党政治家との癒着を念頭に置けば、この構図の絵解きになります。 |