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【岩手、元厚労省局長公判、揺らぐ調書の「信頼性」】(小泉・竹中以降の刑事裁判は、再審が必要です) http://www.asyura2.com/10/lunchbreak36/msg/170.html
http://www.iwate-np.co.jp/ronsetu/y2010/m03/r0305.htm -------------------------------------------------------------------------------- 出廷した証人が、自ら署名したはずの検察調書を公判の場でこれほどまで覆すのは異例ではないか。 障害者団体向けの低料金の郵便物制度悪用事件に絡み、厚生労働省の当時の現職局長が逮捕された文書偽造事件の公判だ。 4日は民主党参院議員の石井一氏が証人出廷し、検察側が主張する厚労省側への口添えについて「全くありません」と証言した。 先月27日から始まった公判は、序盤から波乱の展開が続いている。 この事件は、活動実体が疑わしい障害者団体が厚労省から偽造証明書の発行を受け、定期刊行物の発送料を割り引く制度を悪用して大量のダイレクトメール発送料を不正に免れていたとされる。 障害者団体の設立者などのほか、偽造証明書の発行に関与したとして、当時現職だった同省の元局長村木厚子被告=休職中=と、元係長の上村勉被告=同=らが逮捕、起訴された。 検察側が、捜査段階で得た証言などから描いた事件の構図は、村木被告の当時の上司が国会議員の口添えで村木被告に対応を指示。村木被告が部下の上村被告に偽造証明書発行を指示した―というものだったが、公判はこの構図が大きく揺らぐ展開になっている。 検察側証人として出廷した元上司は「国会議員の口添えも、村木被告への指示もなかった」と述べ、障害者団体の元会員は「取り調べ中『調書は検事の作文だ』と訴えたが『いいんだ、サインしろ』と言われた。脅迫もあった」と証言した。 また、上村被告は「村木被告の指示だった」とする自らの供述調書を全面的に否定し「証明書を作ったのも、渡したのも全部自分一人で実行した」と証言。 取り調べ状況について「何度も単独でやったと話したのに聞いてもらえなかった。検事に迫られ、怖くて供述調書に署名した」と振り返った。 こうした証言から思い起こされるのは足利事件の再審公判で再生された検察官の取り調べ状況の録音テープだ。検察官とのやりとりの中で、犯人とされた菅家利和さんが懸命に否定しても、結果的には「自白」に追い込まれた。 警察などの強引な自白強要が問題となった冤罪(えんざい)事件は最近も相次いでいる。 検察側の立証の柱となるはずの供述調書が、公判の中で真っ向から否定された意味は軽くない。 裁判員制度が始まり、検察は素人の裁判員のために分かりやすく自白の任意性を立証することが求められている。 公判の行方は予断を許さないが、調書の信用性がこれほど揺らぐケースがあるのなら、警察や検察の取り調べ過程を録音・録画する可視化を真剣に議論する時ではないか。 小笠原裕(2010.3.5) 論説トップへ戻る
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