投稿者 小沢内閣待望論 日時 2010 年 3 月 01 日 16:45:21: 4sIKljvd9SgGs
http://g2.kodansha.co.jp/?p=1969
思考解剖・小沢一郎
魚住昭
見えない行動、難解な性格、
不可解な政策を解き明かす
一九八九年、チェコスロヴァキアで起きた政治変動はビロード革命と言われた。流血を伴わず、ビロードのように滑らかに政治体制の民主化が行われたからである。
ことし八月末の総選挙以来、日本で進行しつつある事態も一種のビロード革命と言って差し支えないだろう。
民主党を軸に結集した連立与党が目指す変革は大きくいって二つある。一つは小泉構造改革に象徴される新自由主義(弱肉強食を是とする、むき出しの資本主義)から、社会民主主義(高度福祉国家を理想とする修正資本主義)への政治路線の転換である。
もう一つは明治以来、実質的に国家を主導してきた中央官僚たちを意思決定過程から排除し、内閣・与党がすべての政策を決定する統治システムをつくりあげることである。
もし政権がこの二つの目標を達成できたなら、二〇〇九年は二一世紀の日本の分岐点として歴史に刻まれることになるだろう。
その成否のカギを握るのは民主党幹事長の小沢一郎である。小沢なくして政権交代はありえなかったし、彼の舵取りがこの国の将来を決めることもほぼ間違いない。
しかし私たちは彼について何を知っているだろう。新聞やテレビからは肝心な情報が伝わってこない。
私は検察庁がこだわる小沢周辺の金銭スキャンダルにはあまり関心がない。彼のやっていることが善か悪かもどうでもいい。知りたいのは、彼の思想の核心にあるものは何かということだ。
その疑問を解く手がかりを得るため、私は小沢がこれまでに著したテキストを読み、彼の思想を読み解く力と知識を持つ二人の男を訪ねた。以下はその報告である。
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このほかの作品
思考解剖・小沢一郎<5>
思考解剖・小沢一郎<4>
思考解剖・小沢一郎<3>
思考解剖・小沢一郎<2>
コメント / トラックバック1件
azu より:
2010.01.23 at 01:48
面白いです。
小沢氏の政界での大まかな経歴などは分かっていても、その著書や時々の主張から、どのように変化、または変わっていないのか、はよく分かりませんでした。
この魚住さんの記事は注も親切で、非常に分かりやすいです。
今、本当に日本に必要なのは、身の回りしか見ることのできない狭い視野しか持たない政治家ではなく、世界に置ける立ち位置と、日本の国内情勢がどのようになっていて、またその先に対処できる真の意味での現実主義者だと思います。
日本の政治が世界で注目されないことは当たり前、と自嘲的に思っていたものですが、ネットで英語圏の新聞各紙を見始めるにつれ、これは国としてあまりに取り返しのつかない事態であることに気づきました。
その状況下での不自然な検察の捜査とマスコミの反応。
官僚が動かしてきた日本のシステムは回転が終わり始めたコマと同じです。変化が怖い、まだ少しは回るのだから、という恐怖に一般の人間までが囚われる愚を犯すのはもういい加減にしたいです。
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