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【janjan『あの時、バスは止まっていた』】(足利事件、布川事件、白バイ事件、検察は組織が誤作動しているようです)
http://www.asyura2.com/10/lunchbreak35/msg/560.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2010 年 2 月 24 日 21:28:48: 4sIKljvd9SgGs
 

http://www.janjannews.jp/archives/2553016.html
【書評】『あの時、バスは止まっていた 高知「白バイ衝突死」の闇』の感想2010年02月07日今週の本棚 芹沢昇雄


 4年前の3月、高知県春野町の国道56号線で、白バイとスクールバスが衝突し警察官が殉職した事故である。テレビ朝日などが「検証番組」も放送し、ご承知の方もいると思う。検証では同型のバスを使用し同じ人数を載せ、急ブレーキの実験をしているが、下記のような「スリップ痕」は着かなかったのである。
 
 右折のため交差点内で止まっていたバスを、官権と高知地裁は「動いていた」と認定し、バス運転手の片岡晴彦さんに禁固1年4ヶ月の判決をした。その後、高松高裁は実質審理をせず1回の公判で結審し、最高裁からも上告棄却され片岡さんは現在、加古川刑務所に収監中で、刑期満了は今月2月23日である。否認したことが「反省が無い」と仮釈放は認められなかったようである。
 
 地方紙やローカル放送局は地元警察を敵に回すことを嫌い余り報道せず、この本も香川と岡山県をエリアとする、この事故の特集を2年以上に渡り報道してきたという「KBS瀬戸内海放送」の記者が書いた。表紙の「黒」はその闇を示すものであろう。
 
 焦点はバスが動いていたか否かと、白バイの速度である。
 官権と裁判所は1.2メートもある「スリップ痕」を証拠としているが、100歩譲っても駐車場から出て僅か5.6メートル地点で、速度は5〜10キロ(官権主張、裁判所認定)と言う状況で1.2メートルもスリップ痕が着くことはあり得ない。しかし、官権も裁判所もその理由を示さず警察の「捏造などあり得ない」との主張・解釈である。
 
 また、バスに乗っていた生徒22人や後続のマイカーでスタンバイしていた校長などの「動いていない」との証言は無視され、取調に応じた生徒3人のうち「白バイを注視していた」生徒の調書が提出されていない。
 
 スリップ痕には「タイヤ溝痕」がなく、また、拡大路面の凹凸(おうとつ)の凹の部分まで黒くなることはあり得ない。更に、何故スリップ痕の先端だけ極端に黒いのか? との質問に法廷で警部補は言葉に詰まり、ここで片多康裁判官は「濡れた部分が乾いたのでしょう」と異例の助け船を出し、しかも、その発言部分は裁判記録に見当たらないという。
 
 更に、事故直後、片岡さんはバスから降りることも顔を出すことも禁じられ、その後、現場の整理がついてから検証に立ち会いしているが、その間に何があったのか? しかも、その8ヶ月も後に「スリップ痕」を見せられている。現場で双方を立ち合わせ検証する事は捜査の鉄則であり、事故当時、片岡さんはこの「スリップ痕」を確認していない。
 
 白バイのスピードについては白バイに追い越された第三者である軽トラの運転手が、「50〜55キロで走っていたら、突然10メートほど前にいきなり白バイが表れ、みるみる間に小さくなり100キロくらい出ていたんでは」と証言している。
 しかし、これもたまたま反対車線を走っていたという別の白バイ隊員の「バスは動いており、白バイは法定速度だった」との証言を、裁判所は「素人より専門家の方が信じられる」と無視している。
 
 この国道では日頃から白バイがサイレンも鳴らさず、100キロを超える走行をしており「何時か事故になるのでは?と心配していた」との証言もある。また、道路管理者の国土交通省土佐国道事務所は道路の「視距離」は速度に応じて定められ、速度60キロではその視距離は75メートルで「時速60キロなら止めれると思う」と証言している。ましてや目立つ大型バスである。この裁判では検察審査会で2度の「不起訴不当」判断が出たが、検察は2度とも不起訴としたのである。
 
 片岡さんご自身やご家族をはじめ支援者の皆さんは、この理不尽をどんなにか悔しく思っているだろうか。そして、生徒たちは大人社会の不当や理不尽を知ったことであろう。

 今、大阪高裁判事から弁護士に転向した生田輝雄弁護士(高松市)の下で、片岡さんは改めて当時の県警本部長、交通部長、実況見分をした土佐警察署員、科捜研技官、速度証言した白バイ警官などを相手に「国家賠償」を訴えて闘っている。
 
 これは明らかに殉職した同僚を「悪者にしたくない」との団結であり、この交通事故には異例の30人以上の警察官が現場を囲んだのである。

 私は収監のため地検に入る片岡さんが右手を挙げた笑顔を思い出す。家族に心配させまいとの精一杯の笑顔であったと思う。
 
 冤罪は昔の事ではなく、「志布志、富山氷見、足利、布川事件・・・」と続き、「狭山事件」でも東京高裁が未提出証拠の開示勧告を出した。
 官権はデッチアゲ(志布志事件など)、ヤラセ(菅生事件など)、証拠隠し(松川、足利事件など)もするのである。冤罪はその殆どが自白しており「取調の完全可視化」が必須・急務である。冤罪は決して「他人事」ではなく、是非関心を持ってほしい。
 
◆片岡さんのブログ『雑草魂』(現在、長女が運営)
http://blogs.yahoo.co.jp/zassou1954


◇記者の「ブログ」「ホームページ」など
 雨ニモマケズ
 http://serinobu.jimdo.com/
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