このS学会自身が宗教団体であり政治団体である政教不分離の活動を公然と推し進めて日本の政治を歪めている。

　このような前原氏の背景を考えるならば、その政治的な判断が、不明確・不明瞭にならざる得ないのでないのだろうか！！！

　なお、前原氏の選挙地盤の政治的・社会的・風土的環境も、大変複雑なところである。

　今後の国土交通省がらみの巨大行政官庁組織や既得権益の海千、山千の官僚達を相手として、政治家として、戦える器量も、十分に備わっているようには見受けられない。

　前原氏が、第一に、今やらなければならないことは、国民から負託された政治、行政の改革に、まい進することなのである。

　　小沢氏でも、手ごわい相手の大きな権益と人脈を持つ巨大な官庁・官僚にとって都合の良いように、前原氏を取り込む事など、朝飯前で、簡単なことであろう。
　
　前原氏は四面楚歌のなかをゆかざるをえないのであるが、主権者の国民が支持する小沢氏等の党の中枢の政治力を味方にせず、きらっているようでは、その政治生命も危ういものとなるであろう。

　前原氏が大臣になれた背景も、民主党内の小沢氏支持するベテラン議員の協力（民主党内の若い人を育てる目的）があったからに他ならないということも、前原氏本人は認識していないか、無視していては、その人間性の誠実性に、疑問を持たざるを得ない。

　ましてや、その政治的指導力では、民主党の中枢を批判する立場にいないと見る国民が大勢いることにも、注意すべきことである。

　このことは、枝野氏においても、当てはまることである。

　主権者である国民は、今後において、中途半端な行政改革では、納得しないことを、認識すべきことである。
　
　小沢氏とて、現状の政治を改革する勢力として、全治・全能で十分な訳ではないことなのである。

　議として、選挙で勝つのは、あくまでも、本人の器量次第なのである。

　国民は、民主党に、期待すれど、まだ、全面的な信頼を置いていないこと。議員各位が政治家として、自立すべきことは、本人次第のことである。