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【東京、正面から戦いに挑んで、勝ったわけではない、参院選を足掛かりに政権を奪還することなど夢のまた夢だ】 http://www.asyura2.com/10/lunchbreak35/msg/413.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010022202000071.html 長崎県知事選で、民主党など与党推薦の新人候補が敗北した。鳩山由紀夫首相や小沢一郎民主党幹事長の「政治とカネ」の問題を抱える政権への不信の表れだ。首相は深刻に受け止めねばならない。 今年初の知事選で、民主、社民、国民新三党推薦の元農林水産省室長と自民、公明両党が支援する前副知事との事実上の一騎打ち。 今夏の参院選の前哨戦と位置付けられ、与野党幹部が激しい舌戦を展開する対決型選挙となった。 民主党は、政権交代を果たした昨年八月の衆院選で長崎県内の全四小選挙区を制し、二〇〇四、〇七年の参院選でも連勝している。 その流れから言えば、民主党の推す候補が負けることは、考えにくい選挙のはずだった。 しかし、与党系候補の苦戦は早くから伝えられていた。告示前から閣僚・党幹部が相次いで応援に訪れ、懸命にてこ入れしたが、野党系候補に及ばなかった。 地方選と国政は直接関係ないとはいえ、最大の敗因は「政治とカネ」の問題をめぐる政権不信だ。 資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で、小沢氏自身は不起訴になったが、世論調査では説明に納得できないとの答えが90%近くに達し、幹事長辞任を求める意見は70%を超す。 母から首相への巨額の資金提供問題も、国民の納税意欲を失わせたと厳しく追及された。 首相と小沢氏の「政治とカネ」の問題は、政権交代の熱気を確実に冷ましている。 小沢氏は、自身の問題が政権不信に直結している事実を直視し、国会での説明に進んで応じるべきだ。場合によっては、進退を含む厳しい対応も必要となるだろう。 民主党は自民党政権時代とは違う政治的責任の取り方を示し、不信解消に努めなければならない。 一方、自民党にとっては、今回の勝利を党勢回復のきっかけにしたいところだろう。 ただ、党本部は小泉進次郎衆院議員ら知名度の高い議員を応援に投入したが、衆院選で惨敗した党が前面に出る悪影響を懸念し、候補推薦には至らなかった。 正面から戦いに挑んで、勝ったわけではない。自民党離党者が後を絶たないのも、党再生が緒に就いていない証左だ。 谷垣禎一総裁ら党執行部は今回の勝利に浮かれることなく、党の体質改善に努めるべきだ。さもなくば、参院選を足掛かりに政権を奪還することなど夢のまた夢だ。
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