１９９５年３月２０日に発生した東京地下鉄殺人ガス事件で、地下鉄霞ヶ関駅で被害に遭った被害者は、地下鉄階段を上って表に出ても「あたりが暗い」と有機リン系神経剤特有の「縮瞳」症状を証言している。
　鼻水や、頭が「ぼおっ」としたのも、有機リン系神経剤による症状である。
　地下鉄霞ヶ関駅での被害者の証言：
　「地下鉄の階段を上がっていったんですが、その時に、こう頭がぼおっとして鼻水がいっぱい出たんです。涙も出てきました。だから『あれ、風邪ひいちゃったかな』って思いました。それから表に出たんですが、あたりがなんだか暗いんです」（村上春樹著『アンダーグラウンド』）。 　

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