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【森田実を言わねばならぬ】(最初からパシリだった立花以上に、9合目で変節した森田は悪質です) http://www.asyura2.com/10/lunchbreak34/msg/198.html
森田実『今回の政権交代を明治維新のような大革命だと主張しているが…国民は「不満」を拒否し、やむなく「不安」の方に投票した http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C06025.HTML 「九仞(じん)の功を一簣(き)に虧(か)く」(『書経』) 2009年8月30日総選挙による政権交代に関して、さまざまな見方があるが、ほとんどが「木を見て森を見ない」ゆがんだ見方である。たとえば、民主党の指導者たちは、今回の政権交代を明治維新のような大革命だと主張しているが、これなど間違いの代表的なものである。政治権力の担い手が、小沢一郎・鳩山由紀夫・菅直人トリオに変わっただけで、政治権力の本質は変わっていない。政策や政治手法の微調整にすぎない。 2009年8月30日の選挙の国民の視点に立っての総括を一言で表せば「一利を興すは一害を除くに如かず」と言えると思う。これは元王朝の名臣・耶律楚材の言葉であるが、有権者は麻生自公連立政権という「一害」を除く方が得策と判断して民主党に投票したのであって、大多数の国民が民主党に「一利」を求めて投票したと見るのは早計であろう。あえて言えば、有権者は、とくに国民の気持ちを読み取ることができない鈍感な麻生自公連立政権を否定するためやむなく民主党候補に投票したのだった。 衆院解散直後から私は多くの海外メディアの取材を受けてきたが、私は、そこで「今回の選挙はゼロとマイナスの戦いだから、ゼロである民主党が勝つ」と言い続けてきた。「ゼロ」が民主党で、「マイナス」が自民党である。それほどまでに自民党のイメージがひどすぎた。自民党が自滅したというのが、2009年8月30日総選挙の本質だった。 2009年8月30日夜の関西テレビ放送の総選挙特別番組で同席した政治アナリストの伊藤惇夫氏が「今回の選挙は、自民党への不満と民主党への不安の対決だ。選挙で自民党が負けて不満がなくなり、残ったのは民主党への不安だけだ」と言っていたが、国民は「不満」を拒否し、やむなく「不安」の方に投票したのだった。 民主党政権への不安とはいったい何か。この不安は「小沢一郎氏の理念なき強権政治」と「補佐役の鳩山由紀夫氏の無責任さととらえどころのなさ」への不安である。それは「何をやるかわからない」という、得体の知れないものに対する不安でもある。小沢、鳩山両氏に本当にしっかりと政権を担うことができるのか、その資質があるのか、信念があるのか、多くの国民は、この不安をもちながら、民主党に投票した。民主党は国民の意思で選ばれ「大勝」したにもかかわらず、この不安は晴れるどころかいっそう増している。 民主党には苦境に陥った日本を立て直す能力はない。民主党が長期的に政権を運営していくことは無理だろう。そもそも民主党は政権を担う準備を整えていなかった。拙速で作成したマニフェストは選挙用の人気取り政策集にすぎないものだった。山登りで言えば、しっかりと下準備をしていなかった。ゆっくりと少しずつ進んでいかなければ息切れするにもかかわらず、民主党は準備もせず、行き当たりばったり的戦術だけで政権をとった。 民主党は2007年7月の参院選に勝利し、2009年9月までに行われる衆院選に勝利する可能性がきわめて高くなっていたにもかかわらず、政権づくりの準備を怠っていた。しかも、民主党の指導者たちは、政権をとれば何でもできると思い込んでいた。鳩山政権は、党と内閣の人事も固まらない段階で、前原国交相は、関係地方自治体への何らの相談もなく「八ッ場ダム」の建設中止をいきなり打ち出した。また、鳩山首相がCO2の25%削減を国内での打ち合わせもないまま、国際公約として国連の場で明言した。これらは、拙速であり、明らかに暴走であった。鳩山内閣はあまりにも軽率であった。これで国民の不安がさらに強まった。 総選挙が終わると、鳩山首相と小沢幹事長をめぐる二つの政治資金規正法違反容疑が浮上した。鳩山由紀夫代表の故人献金問題は、選挙前、なぜかマスコミがほとんど取り上げなかったためうやむやになってしまったが、虚偽報告は間違いなく法律違反である。民主政治の根幹である法の支配の下で、法に違反している人間を総理に選ぶことは問題である。しかし、国民は許した。 鳩山問題は、その後の母親からの資金提供、脱税疑惑も含めて司法の面では決着した。しかし、国会でこの問題を追及されるなかで、世論は「鳩山政権」にきびしい対応をしている。 鳩山政治資金虚偽報告問題は小沢一郎氏の事務所の「政治とカネ」問題とともに、民主党政権の最大のアキレス腱である。この二つの「政治とカネ」の問題で、小沢・鳩山体制は揺らぎ始めた。(つづく)
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