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2010/01/22(金) 14:13:49 ID:9+bBzE1d
自白転じた魔の瞬間 足利事件再審公判 検事『ずるいぞ』 菅家さん『勘弁を』
「DNA型鑑定で一致するんだよ」「ずるいじゃないか、君」と畳みかける検察官。「勘弁してください」と泣き
叫ぶ菅家利和さん(63)。二十二日の足利事件再審公判で、前日に続き、取り調べテープが再生された。
テープは、検事からDNA型鑑定を突きつけられ、再度、虚偽の「自白」をする菅家さんの苦しい様子を生
々しく再現した。
菅家さんは前日の公判での疲れた様子と変わり、この日は堂々と胸を張った。だが、一九九二年十二月
八日の取り調べテープの再生音が法廷に響くと、表情が一転、険しさを増した。
「君から変なことを聞いたんで来た」「DNA型鑑定で、君の精液と一致する精液があるんだよ」。検事は
前日の取り調べで菅家さんが否認したことを問いただす。
「全然分かんない」「絶対違う」。声を振り絞って否認する菅家さん。検事は毛の血液型や唾液(だえき)
が一致したことを挙げて畳み掛け、「ずるいじゃないか、君。なんで僕の目を見て言わないの」と語気を強
めた。
十数秒の沈黙を、菅家さんの泣き叫ぶ声が打ち破る。「ごめんなさい。勘弁してください。勘弁してください
よお」。検事が「間違いないんだな」と確認し、菅家さんは「はい」とつぶやいた。認めるまで、三十分足ら
ずだった。
菅家さんが再度「自白」したことで、検事の言葉は落ち着きを取り戻す。「人間としての誠実さを失ったら、
僕は終わりだと思うよ」「そんなのは人間として失格じゃないかな」と繰り返し諭す。
菅家さんは「分かりました」とだけ答え、反論する気力も失っていた。
弁護団が「悪魔の取り調べ」と批判するテープ内容。菅家さんの当時の心境を思い浮かべ、法廷に陣取
った弁護団と支援者が目を赤く腫らした。菅家さんは鼻をすすりながら、腕組みをして耳を傾けていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010012202000220.html