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踏み切りから少し離れた線路のフェンス沿いに、自転車を止めて電車の通過を待っていた。
時計をチラッと見たら[2005年4月25日午前]9時17分だった。その時に、まだ電車が見えない所で、「ギーッ!」と何か金属を擦るような音がした。今まで耳にしたことがない音で、「何だろう?」と思ってとっさに電車が来る方向を見た。
その時、私の目に映ったものは、ジェットコースターのように、凄い速さで3両目までが傾き、そのまま空を飛んでいるかのようにマンションに突っ込んでいく電車だった。
それと同時に今まで聞いたこともない爆発音と一緒に凄い砂ぼこりが舞い、私は風にあおられ自転車ごとその場に倒れこんだ。
倒れたと同時に石みたいな物が私の身体に沢山当たった。やっと立ち上がってそこで見たものはとても信じられない光景だった。
くの字に曲がり、マンションに貼りつくようにぺしゃんこになっている電車、その後ろの車輪は逆さまになっている。凄いガソリンの臭いと、鉄の焼けたような臭いがした。(『「4.25」の証言〜JR福知山線脱線事故を風化させないために〜』)