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検察の正義
郷原 信郎 著
どうなっているか。
これからどうなるのか。
政治資金問題、被害者・遺族との関係、裁判員制度、検察審査会議決による起訴強制などで大きく揺れ動く検察の正義を問い直す。異色の検察OBによる渾身の書。シリーズ:ちくま新書
定価:756円(税込)
Cコード:0232
整理番号:803
刊行日: 2009/09/07
判型:新書判
ページ数:224
ISBN:978-4-480-06510-0
JANコード:9784480065100
購入 著者について 郷原 信郎
ゴウハラ ノブオ
1955年島根県生まれ。東京大学理学部卒。東京地検特捜部、長崎地検次席検事、法務省法務総合研究所総括研究官などを経て、06年弁護士登録。08年、郷原総合法律事務所開設。名城大学教授・コンプライアンス研究センター長、桐蔭横浜大学法科大学院客員教授。警察大学校専門講師、公正入札調査会議委員(国土交通省、防衛省)、タウンミーティング調査委員会委貞(内閣府)、標準報酬遡及訂正事案等に関する調査委員会委員(厚生労働省)など政府関係の委員を多数務めるほか、不二家信頼回復対策会議議長、和歌山県公共調達検討委員会委員長など企業・官庁の不祥事対応でも活躍するコンプライアンスの第一人者。「政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会」委員などとして検察問題についても積極的に発言。『「法令遵守」が日本を滅ぼす』(新潮新書)、『思考停止社会―「遵守」に蝕まれる日本』(講談社現代新書)、『入札関連犯罪の理論と実務』(東京法令出版)など著書多数。
検察の正義
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理学部出身、鉱山会社を辞めて独学で司法試験に合格した「変わり種」が、さしたる動機も思い入れもなく、無理やり引きずり込まれた検察の世界。そこで目にしたのは、刑事司法の「正義」を独占してきた検察が社会・経済の構造変革から大きく立ち後れている姿だった。談合事件やゼネコン汚職などで「組織の論理」への違和感に悩んだ末に辿り着いた自民党長崎県連事件。中小地検捜査の常識を超える「長崎の奇跡」だった。こうした経験から、政治資金問題、被害者・遺族との関係、裁判員制度、検察審査会議決による起訴強制などで今大きく揺れ動く「検察の正義」を問い直す。異色の検察OBによる渾身の書。
序章 私にとって検察とは
第1章 私が見てきた検察
第2章 日本的刑事司法の構造と検察
第3章 経済検察への展開と「迷走」
第4章 政治資金捜査の行きづまり
第5章 揺らぐ「検察の正義」
終章 「長崎の奇跡」
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