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2010/01/07(木) 13:48:13 ID:JcVBTwjQ
ただ、大島氏は、当時の離党ラッシュは衆院選挙制度改革を柱とする政治改革論議の意見対立が誘発
したとし、「今日とは状況が違う」と強調している。現在は党内に目に見える対立軸が存在せず、「参院議
員の離党は選挙区事情などの個別的な要因によるもので広がりを持たない」というのが大島氏の見方だ
が、いささか甘くはないか。
党内を覆っているのは、党改革が思うように進まず、「再び国民の支持を呼び戻せる政党に生まれ変わ
れないのではないか」という閉塞(へいそく)感だ。民主党が分裂でも起こさない限り、政権復帰のチャンス
は最長で3年半先の次期衆院選まで訪れないという状況も、新党への誘惑をじわりと広げているようだ。
50人を超える若手の衆院落選議員有志で組織する「奪還の会」というグループがある。この会が執行部
の党再生策を聞こうと、昨年12月に谷垣氏を招いた。その時、谷垣氏は逆に「都市部の無党派層にどう
したら支持が得られるのかが分からないので、皆さんに教えてもらいたい」と語り、参加者を暗たんと
させたという。新党論はこの会のメンバーからも出ている。
新たな支持層の開拓、派閥の弊害の除去、地方組織や業界団体との連携強化、人材育成……。自民党
改革のメニューは93年の下野以降、繰り返し提言されてきた。野党に再び転落した自民党に重くのしかか
るのは、累次にわたる提言の実行を中途半端に終わらせたツケにほかならない。
谷垣執行部がスピード感を持って大胆な党の自己改革を成し遂げない限り、「春」の兆しの訪れさえ遠い
ことは間違いないだろう。
http://www.yomiuri.co.jp/column/politics/20100107-OYT8T00449.htm