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【社会】公認会計士試験に合格しても就職率は3分の1、試験に英語を導入するなど制度を見直す懇談会
1 :ちゅら猫 ◆CHURa3Ewlc @ちゅら猫ρ ★:2009/12/30(水) 19:31:56 ID:???0
公認会計士 曲がり角に
司法に並ぶ難関とされる公認会計士の資格試験。かつて合格後の就職先は安定し、高給を期待
することも可能だった。だが、最近は就職先が見つからない合格者が約三分の一に上っている。
二〇〇六年に新たな仕組みを導入した試験制度についても、金融庁が見直しを検討。
公認会計士をめぐる環境は大きな曲がり角を迎えている。 (木村留美)
「(受験資格の)入り口要件を撤廃した改正は失敗だった」「試験には英語が入っていない。
国際的に対応できていないのではないか」。今月十日、大塚耕平金融担当副大臣を座長に、
庁内で開かれた「公認会計士制度に関する懇談会」で、有識者や関係者らから現行の試験制度
に対する批判が相次いだ。
試験制度は、現在約二万人ほどの公認会計士の数を一八年ごろまでに五万人とすることを目指し、
〇六年に導入した。三段階五回の試験を一段階二回に簡略化。従来は大学教養課程程度の知識が
必要だったが、これも問われなくなった。現行制度で受験者は合格の前か後に「二年以上」の
実務経験を監査法人や企業で積む必要がある。その後、日本公認会計士協会の修了考査で認められ
資格を取得できる仕組み。合格していても研修中は「公認会計士試験合格者」などとしか名乗れない。
合格者数の増加の背景には、監査領域や業務が広がり監査法人だけでなく一般企業にも就職先が
増えると見込まれていたことがある。十年前まで年間六百〜八百人程度だった合格者数は、
〇七年には四千人超に急増。今年の試験では絞り込んだため約二千二百人だったが、十八歳の
最年少合格者も誕生した。
だが合格者数が増える一方で、就職先は広がっていない。前年までの大量採用や景気悪化の影響で
監査法人の採用は激減。通常の新規採用を大幅に減らしている一般企業も、年齢や条件面で対応を
異にする「合格者」の採用は抑制気味だ。「監査経験のない“合格者”では即戦力にならない」
(大企業の経理担当者)のが現状だ。
金融庁は今年の合格者のうち数百人が内定を取れないと予測。実際には十二月中旬で、
合格者約二千人のうち六百人超が内定のない状態だった。
試験制度の再見直しにあたり、金融庁は来年以降の合格者数を「合格者の活動領域の拡大が進んで
いない状況から、対応策が実施されるまでの間、二千人程度を目安とすることが望ましい」と当面、
抑制する方針を示した。
懇談会では、受験資格に大学卒業要件をつけることや、合格後の円滑な資格取得などを論点として
あげている。ただ、国際化への対応や一般企業からのニーズに応えられる公認会計士のあり方に
ついても問題が浮き彫りになっている。「必要とされる公認会計士」を送り出す試験に見直すには、
課題が山積している。
2009年12月30日 東京新聞 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009123002000070.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/images/PK2009123002100016_size0.jpg