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【1:357】【大学経営】大学淘汰の時代、加速化--来年度以降、5私大が募集停止、廃校へ [12/28]
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1 名前:ライトスタッフ◎φ ★ 2009/12/28(月) 15:03:49 ID:???
来年度以降の学生募集をやめて廃校を決めた私立大学が5校ある。いずれも定員割れに
よる経営悪化が原因だ。同様の理由で私大が募集停止したのは、過去に2校だけ。
18歳人口の減少や景気低迷といった厳しい環境下、先を見越して決断した大学もある。
「撤退のハードルが下がっている」。大学淘汰(とうた)の動きの加速化に、大学関係者
は焦燥感を募らせている。
■入学直後発表「後輩来ない…」
昼休みというのに、キャンパスは閑散としていた。
名古屋から特急で1時間強の三重中京大(三重県松阪市)。かつて2千人以上が通って
いたが、現在の学生数は657人。今春の入学者は定員200人に対し155人だった。
同大を経営する梅村学園が、短期大学部とともに来春以降の募集停止を発表したのは
今年4月。現代法経学部1年の西村渉さん(18)は「入学していきなりだったので、
びっくりした。後輩が来ないのは寂しいけど、一番の不安は就職です」。
同大の募集停止は、私学関係者も驚かせた。地域に大学を望む県や市の要請に応え
1982年に松阪大として開学。99年から定員割れを起こし始め、05年度に校名
変更するなどの打開策を図ったが、01年度から毎年単年度赤字を計上した。だが、
定員充足率は私大の中で際だって悪いわけではなく、好調時の蓄えで累積赤字もなかった。
姉妹校の中京大などを経営する学校法人全体では、財務も堅調。余力を残しての撤退
判断だった。
大学によると、学生の7割は県内出身で、この率は10年ほど変わらない。18歳人口が
減るなか、「県外学生を増やす要素はほとんどなく、限られたパイの奪い合いになって
いる。状況を好転させるのは難しいと判断した」。村瀬勝彦事務局長はそう説明する。
最後の卒業生を送り出す13年に大学は廃止となる。
同様に13年で廃校となる聖トマス大(兵庫県尼崎市)も、00年度からほぼ毎年、
大幅な定員割れが続いた。今春の入学者は110人、昨年度は78人(定員250人)。
07年度に現校名になり、昨年度は幼稚園や小学校教員免許を取れる学科を新設したが、
受験生離れは止まらなかった。「近隣の高校も含め、ほとんどPRできていなかった」と
刈屋悌二事務局長。今年度入学者用の指定校推薦枠を400校、600人分以上設けたが、
志願者は21人にとどまった。
累積赤字は今春、28億円に。離職者への退職金がまかなえず、銀行から断られた末に、
母体のカトリック教団から6億円の融資を受けた。同大は一大学一法人。今後、負債
なども含め事業譲渡の引き受け手がなければ、法人解散と破産の手続きが取られる。
■中小の地方大学 半分以上が赤字
愛知新城大谷大と、国内初の「株式会社立大学」として注目されたLEC東京リーガル
マインド大学も、充足率の低迷を理由に募集をやめる。系列校などを持ち学校法人や
会社全体で累積赤字がなくても、今後を見越して経営判断をした。神戸ファッション
造形大も、05年度の開学以来、定員割れが続いた。
※続く
●グラフ/大学進学率と18歳人口の推移
http://www.asahicom.jp/edu/news/images/TKY200912280219.jpg
●グラフ/大学の類型ごとの経営状況
http://www.asahicom.jp/edu/news/images/TKY200912280217.jpg
◎ソース
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200912280233.html