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日本の地方都市はなぜ再生しないのか? その土地の伝統や文化を尊重しようとはせず、○○銀座や巨大SCを作って地域を破壊した
http://www.asyura2.com/10/senkyo76/msg/803.html
投稿者 TORA 日時 2009 年 12 月 27 日 17:15:23: GZSz.C7aK2zXo
株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu206.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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日本の地方都市はなぜ再生しないのか? その土地の伝統や文化を
尊重しようとはせず、○○銀座や巨大SCを作って地域を破壊したからだ。
2009年12月27日 日曜日
◆観光立国は幻想か 3月31日 CNET Japan
http://japan.cnet.com/blog/kazacsss/2009/03/31/entry_27021461/
単なる寂れは、伝統や哲学とはほど遠い
地方都市を観ていて、どの街もその寂れ方が美しくない。また訪れたくなる雰囲気は少ない。それは何故だろうか?例えば江戸や明治の建物なら、その時代背景や社会情勢、そこに住んだ人となりが語れる存在感があるが、戦後の建物や施設には歴史を語る史世観は難しい。そこに住んでいる人達の長い間の営みが伝わるにはある程度の年月と共有化した時代的変遷が必要だと想う。京都が今でも観光立国たる地位を確立しているのは、地元の人達の意識に負う所が大きい。語る出来事もふんだんにあるからだ。今でも自分達の街にプライドと愛情を持ち続けているからこそ生き続けていられるのだと実感した。 京都の知人と話していて、極普通に幕末の池田屋事件の場所の話や、新撰組の話が昨日のように話される姿勢を観ていて、伝統とか歴史観などの有形無形の価値を大事にする土着性は、一人一人の気持ちの中に刻み込み、学習する場創りがなければそうは簡単に出来ない。
故郷を捨てたくなるのは、街が荒廃し、愛着を持つ土壌がないから
暴論を吐けば、単なる経済至上主義で街並みを維持する考え方はサスティナブルな社会にはそぐわない。飽きたから壊し、又新たな建造物を創り上げ、儲からなくなったから、メンテしないでほったらかしにする。そんな事を繰り返して来た地方経済は、体力が無くなった今、曲がり角にある。観光で人を呼ぼうにも観光のネタすら乏しい。温泉を掘り、温泉センターを乱立させ、土産物を並べて、人を呼び込もうとしても、最初の時だけ活気はあるが、時間と共に風化して行く。 もはやそこには誇りとか、愛情といった持続性のある言葉は無い。関西から九州にかけて街並みを眺めていると本当に遊戯施設、ホームセンターなどの郊外型大規模施設の乱立に目を奪われる。ちょっとしたアメリカのモール街によく似て来た。確かに便利かも知れないが、100年200年の風雪に耐える街並みだろうか、、皆が皆ラスベガスを望んでいるのだろうか、、、海外から来たお客様が、感動して帰ってくれる街創りになっているのだろうか、、、観光の本質を今一度考え直す時期に来ていると想う。
◆人員を約半分にしてもサービスの質は上げる 2008年4月21日 飯村 かおり
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080417/153369/?P=1&ST=tech
100年以上の伝統を誇る老舗旅館ですら、いとも簡単に経営難に陥ってしまう――。その理由は、団体客が減ったことなど市場の変化ばかりが原因ではない。経営革新が全く行われてこなかったことが実は最大の問題だった。
「日本の旅館やリゾートは、ゴールデンウィークといった繁忙期はどこも満室。一生懸命やっているところも、そうでないところもどこも満室です。すると、競争する意味がなくなる。かえって、いまひとつのサービスにしておいたほうが得をするという、観光業界の構造があった」と星野佳路社長は指摘する。
繁忙期をターゲットにした経営に頼るとどういうことになるか。忙しい時に合わせて人手を集める。その結果、どんどん作業が細分化され、布団を上げ下げするだけの人、宴会でお酒のお燗をするだけの人、というように、1つの作業に専門の人を当てるようになる。
作業の平準化と効率化が進んだ製造業に勤める人には理解できないかもしれないが、これが日本の温泉旅館の現実だった。20年、30年と同じ仕事だけをやるような業界には、旅館全体を見渡し、将来の経営を背負って立つような人材が育つ土壌はなかった。
星野リゾートが旅館の再生事業でまず取り組んだのは、この点だった。単能工から多能工へ――。自動車産業はじめ、製造業界では生産性向上のために当たり前のように取り入れられてきた方法を旅館に取り入れた。
従業員をチーム化して生産性アップ
星野リゾートでは、まず、サービスに関わる従業員全員を「サービスチーム」と名づけて、一人ひとりをチームのメンバーとして捉えた。従業員の間にあった仕事の境界線をなくし、フロント、清掃、レストランなど食事処のサービス、調理といった各業務すべてを全員がローテーションで体験。各自、複数の仕事を覚えていく。
新しいスタッフにとっては自然なことかもしれないが、長年の慣習に従って旅館で働いてきた人の中には、サービスチームの働き方に抵抗を覚える人もいる。このため、星野リゾートでは新たにサービスチームを導入する旅館には、すでに経験を積んだスタッフを派遣。初めての働き方に慣れない従業員を指導する。(中略)
手形の「契り」を1枚の布にしるす
若い支配人の情熱は、来るべき観光大国を見据えた星野リゾートの野心に伴走する。衰退した旅館の再生が地域の活性化を誘引し、ひいては日本の観光業の未来を切り開くのか、星野リゾートは大きな期待を背負っている。
2008年3月27日、星野リゾートの本拠地、軽井沢のホテルブレストンコートで入社式が行われた。新入社員は83人。その中には中国人と韓国人が4人いる。
「日本の食文化や温泉の良さを中国の人に伝えたい」。中国吉林省出身の金海英さんは、星野リゾートでの抱負を語る。日本の大学で学んだというだけあって、金さんは日本語を流暢にしゃべる。
入社式では、全国の旅館やリゾートから集まった総支配人と新入社員が個性的な自己紹介と抱負を語る。スピーチが終わった順に、テーブルに広げられた大きな白い布に手形を押していく。星野社長はこれを「契りの手形」と言い、その意味をこう語った。
「お互いに何らかコミットし、契約関係になる。特別な関係にあるという象徴です。みなさんは何のために契りの手形を押したか覚えていてほしい。会社を簡単に辞めないということを約束したと、覚えておいてほしい」
星野社長の言葉には気迫すら感じられる。日本の観光産業を世界に比肩する、競争力のあるものにしなければならない。さらには、日本の地方経済を支えるだけの産業に育てなければならない。そのためには、将来の観光業界を背負って立つ人材の育成が何より必要だ――。気迫の裏にあるのは、星野社長のこの強い思いだ。
10年で日本の観光を劇的に変える――。星野リゾートが描く未来は、決して夢物語ではなさそうだ。
(私のコメント)
今日のフジテレビの報道2001では、前原国土交通大臣をゲストに招いて観光立国日本を討論していましたが、大臣は地方を再生していくには観光産業と第一次産業だと言っていました。せっかく道路や橋を作ってもどうやってそれを生かしていくかといった事を地方の人は考えようとはしないで公共事業にばかり要求し続けている。
これでは高速道路を無料化したり新幹線を作ったところで観光客はやって来ないだろう。長引く不況で老舗の旅館やホテルが次々と潰れている。過剰な設備投資や時代に合わなくなった経営方法などが原因なのでしょうが、経営方法を改善していけば観光などの産業が地方再生のカギになるはずだ。
私自身も不動産業者であり、都心でオフィスビルを経営して千葉でアパートマンションを経営している。不動産賃貸業も旅館やホテルと似た面があるのですが、地域の特性を生かしていかないと全国一律の経営では上手く行かないだろう。日本の観光シーズンは100日ほどしかないのだそうですが、どうしたら通年での観光客が増やせるかが経営改善のカギだ。
ゴールデンウィークやお盆休みや正月休みのシーズンはどこも満員で交通機関も満員だ。だから観光客は近場の海外旅行に行ってしまう。グアムやサイパンなら国内の旅行より安いかもしれない。グアムやサイパンは一年中夏だから一年中観光シーズンだから安くホテルが経営できる。それが日本では青森ではねぶた祭りでは観光客が押し寄せるがそれ以外ではオフシーズンで客が来ない。
星野リゾートの旅館の再生事業では、青森の文化や祭りを思う存分体験してもらえる旅館にしようというアイデアを取り入れた。青森の3大祭り、青森ねぶた、弘前ねぷた、八戸三社大祭を食事をしながら体験できるという趣向を取り入れた。いわば青森のディズニーランド化させる事で祭りにシーズン以外でもねぶた祭りなどが楽しめるようにした。
さらには日本国内の観光客ばかりではなく海外からの観光客を集める事に対しても手を打っている。東京の家電量販店でも中国や韓国などからの客が多くなって従業員なども中国人や韓国人を雇って対応するようになった。文化や習慣が違うのだから日本人客と違ってトラブルも起こす事は多いのですが、言葉が分からない事や習慣が違うことは対応策をとればいいだけの話だ。
日本から海外へは1600万人も観光客が出かけるのに、海外から日本への観光客は800万人に過ぎない。イタリアやフランスなどは数千万人もの観光客が訪れますが、観光は地域産業の活性化の切り札だ。このように言うと私の地方は畑と山しかないと言って諦めている地方もありますが本当にそうなのだろうか? 無ければ作ればいいだけの話です。
ハワイも世界的な観光地ですがハワイヤン音楽やアロハシャツなどは後から作ったものだ。地方にはその地域の文化や伝統や祭りなどがあったはずなのですが、それを観光に生かすだけの頭が無いだけの話だろう。東京ディズニーランドも埋立地を活用して作ったものですが、失敗が確実視されていた。ところが今では日本一の観光名所になっている。
ラスベガスにしても砂漠だけで何も無かった所だ。ところが今では世界中から観光客が押し寄せている。最初はカジノなどで集客していたのでしょうが、今ではホテルがテーマパーク化して大きなイベント会場にもなっている。東京ディズニーランドもラスベガスもリピーターを増やす為にいろいろな努力をしている。
日本の地方が衰退しているのは、地方の人が無気力で痴呆化しているからだろう。25日に若い人がマニュアル人間化して言われた事しかやらないと書きましたが、報道2001でも星野社長が訪れたホテルはまさにゾンビのような若者が漠然と仕事をしているだけだった。星野社長が様々な経営上の問題点を指摘しても何の反論も出てこない。何も考えていないからだ。
地方の駅前商店街が軒並みシャッター通り化していますが、なぜ地方の人は地方の文化や伝統を大切にしないで、東京からやってきた大企業に土地を提供して巨大ショッピングセンターを作って地元の商店街を破壊してしまった。つまりその地域のコミニティーも破壊してしまったわけで、東京資本は商売にならなくなれば店をたたんで引き揚げてしまう。
以前は日本中の駅前商店街が○○銀座になりましたが、今では廃墟になりつつある。巨大ショッピングセンターもいずれは廃墟になるだろう。地方はあまりにも中央に依存しすぎて全国一律のことばかりしているから廃墟になってしまうのだ。リゾート法などで日本全国にリゾートマンションやゴルフ場が出来ましたがほとんどが失敗している。これでは中央がいくら地方にカネをばら撒いても無駄だろう。
前原大臣といえば八つ場ダム中止が問題になっていますが、3000億円も投入してダムは全く建設されていない。日本中がダムだらけになって土砂が海に流れなくなって日本の海岸から砂浜が消えている。つまりそれだけの観光資源を自ら壊しているのだ。それでも地方の人はダムを作れと叫んでいますが、ダムの作る時代は終わって観光と農業で地方を再生すべき時代が来ている。