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http://japanese.ruvr.ru/2011/09/22/56545654.html
国際社会は歴史の曲がり角に差し掛かっており、和平と安定への可能性を手にしている。国連総会の参加者らは、中東情勢の調停がそのための鍵となることを確信している。21日から始まった国連総会では中東情勢の将来が大きな焦点となっている。
ブラジルのジルマ・ルッセフ大統領は、パレスチナの独立を承認することにより、中東全体の和平につながると考えており、今に至るまでパレスチナ政府の国連への完全加盟が認められていないことについて遺憾の意を示している。
ブラジルのルッセフ大統領につづいて演説したアメリカのバラク・オバマ大統領はそれとは反対の立場を鮮明にした。オバマ大統領は、イスラエルとパレスチナを隔てている国境や安全保障、パレスチナ難民やエルサレムの地位などの問題は、イスラエルとパレスチナ自身の手で解決すべきであり、国連の決議にはそぐわないとの考えを示している。
一方でフランスのニコラ・サルコジ大統領はパレスチナを国連のオブザーバー国として受け入れたうえで、イスラエルとの合意を達成するための期限として1年を設定するという提案を行っている。この提案に従えば、独立を目指すパレスチナとそれに反対するイスラエルやアメリカとの間の妥協を見出すことも可能だろう。
ただパレスチナ側がこの妥協案にどのような態度をとるかについてはいまだに明らかになっておらず、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相と会談したパレスチナのマフムド・アッバス大統領もこの点についてはコメントを控えたままだった。アッバス大統領は独立承認についての申請を23日にも提出する意向だが、その採決がいつ行われるのかについては決まっていない。
現在世界が直面するほかの問題としてはリビア問題があるが、カダフィ氏に代わって政権をとった国民暫定評議会のムスタファ・アブデル・ジャリリ議長は21日国連総会の場で演説を行い、国連本部前の各国の国旗のなかにも、カダフィ時代の緑の国旗ではなく、国民暫定評議会の三色旗が翻った。
しかし、ロシア議会上院国際問題委員会の委員長で、アフリカ担当大統領特別代表のミハイル・マルゲロフ氏は、国際的な承認によって問題が解決されるわけではない、と指摘し、次のように述べている。
―世界にはもうひとつの不安定の温床が現れたことになります。リビアでは国境管理がしっかりしていないほか、人や武器の移動が管理されていません。リビアは海と海とを結ぶ地点にあります。国際社会はこの状況をコントロールするために非常的な措置をとらなくてはなりません。そうでなくては、ソマリアの二の舞にもなってしまう恐れがあるからです。
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