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(回答先: 北朝鮮がキッシンジャー氏を招待か、RFA (聯合ニュース) 投稿者 五月晴郎 日時 2011 年 9 月 15 日 13:08:30)
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51905477.html
下記転載文中の「田中内閣は日中正常化のあと、直ちに日朝正常化を断行しようとしたが、右翼派閥とCIAに阻止されてしまった。」は驚きましたが、考えてみれば成程と思いました。
韓国経済発展の原動力になったPOSCOは新日鉄の協力を得て作られていますが、北朝鮮にもPOSCO並みの高炉を新日鉄が協力してつくる動きがあったが、米国の圧力とCIAの意を受けた自民党内派閥に潰された経緯を実証したルポルタージュを読んだことがあるからです。
=転載開始=
<朝鮮民主主義人民共和国創建63周年>
9月8日午後6時から開かれた北朝鮮の建国63年のパーティーを記録に留めておきたい。在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会主催の集会である。例年に比べて集まりが多く、華やいでいた。徐萬述議長のあいさつもいつもよりは現実的で、好感が持てる内容だった。軽工業や首都の平壌の再開発に力を入れている、6カ国協議再開に向ける積極的な祖国を紹介した。中国やロシアとの首脳会談の成功、ワシントンとの関係正常化など外交的成果を強調した。日朝関係は「日本政府の出方しだい」とボールを新政権に投げる余裕を見せていた。
交流なくして相手の真意をわかるはずもない。本来は政治家や外交官が姿を見せていいはずだが、今年も見かけることはなかった。拉致問題が影を射しているのだろうが、この問題での約束を破ったのは小泉内閣だった。自民党議員から聞いて知っている。
拉致被害者は、政府・政治家・政党に利用されているのである。そこが理解できている被害者は、これの運動から離反してしまっている。
<中国大使の記憶力>
会場では、1年ぶりに会える元政治記者とおしゃべりすることができる。目の前に中国大使の程永華さんがいた。彼とは公使か参事官のときに一度名刺を交換したことがある。日本語使いのプロだからあいさつすることにした。
「お忘れでしょうが」といって名刺を差し出すと、なんと大使は「公使の時に名刺交換しましたよ」と返事をしてきた。驚いた。すごい記憶力である。そばの大使夫人がにこにこしている。
この日、思い出の中国製の夏服を着ていたからだろう。友人が「夫人も外交部の仕事をしている」と解説してくれた。幸せ一杯の大使一家を予想できた。穏健で人当たりがいい幸運児なのだ。だからこそ、当方も名刺を差し出したのだが、見当違いではなかった。外交官の見本のような人物だ。
そういえば、今の胡錦濤・温家宝の両トップにもいえる。
<菅は野田・前原よりまし>
1年ぶりに出会えた菅側近は、福島に出向いて政治的パフォーマンスに必死の野田総理を取り上げて「菅さんの方がはるかにましだ」「前原は野田よりもひどい。後継は野田しかいなかった。仙谷は野田を擁立しながら、野田では無理と判断して前原を担いだ」などと内幕を解説した。
「右翼・タカ派の源流は、松下政経塾にあるのではないか。政経塾のことを我々は知らなすぎる。もっと調べる必要があるよ」という指摘には頷いてくれた。菅政権は政経塾の傀儡だった。そのことで研究をおろそかにしていたのかもしれない。
自己顕示欲の塊のような前原だから、その率直発言から周囲は警戒することが出来るが、野田は地味だ。寝技好きの人物である。政治訓練を受けてきている。司令塔のPHPとの連携は上手と分析可能だろう。ワシントンの武闘派・ネオコンは大喜びだろうが、其の分、平和と安定を求める人々の警戒心は強めなければなるまい。
東アジア共同体に警戒心を抱く点で小泉並みだ。ワシントンと歩調を合わせようというのである。対米従属派という物差しだと、野田も中曽根・小泉レベルといえようか。政経塾研究不足が、彼らに永田町を譲り渡してしまった理由なのだ。政経塾政権は、自民党の右翼片肺政権よりも始末が悪い。
<デビ夫人健在>
さすがに、おしゃべりする勇気はない。いまやタレントでもあるデビ夫人、元インドネシアのスカルノ大統領の第2夫人も会場で愛嬌を振りまいていた。
スカルノと北朝鮮の関係はよかった。その流れを夫人も継承しているのである。人間は対立よりも交流することが大事である。
日本国憲法は、国際協調を政府と国民に求めている。福田内閣の政治スローガンとなった等距離外交が正しい。拉致問題は日中関係が正常であれば、とうに解決できる問題である。
過去において日朝友好に汗をかいた宇都宮徳馬・久野忠治らがいた。田中内閣は日中正常化のあと、直ちに日朝正常化を断行しようとしたが、右翼派閥とCIAに阻止されてしまった。対米従属派が支配する日本が、拉致問題解決を遅らせている。そのことを政府に踊らされている被害者の会はわかっていない。
<妻を医療事故で亡くした友人>
在京政治部長会で中国や韓国を一緒に旅行した東京新聞のOさんと立ち話をした。中国訪問では、産経政治部長を加えたくない中国政府ともめた。韓国訪問はソウル五輪直前で、この時は大統領会見を実現できた。当時は軍人大統領だった。勇気を出して「北朝鮮との交流をしてはどうか」と質問した。前向きの大統領発言を聞いた時は感動した。
そんな思い出話をしているうちにOさんは「今一人で生活している。妻を亡くしてね」という。「我が家は息子に先立たれてしまった」というと、彼は「うちの新聞で読んで知っている。大変だったなあ」と大いに慰めてくれた。
次いで「実はうちも医療事故だった」といって肩を落とした。「なぜ問題にしないのか。泣き寝入りですか」と問い詰めてしまった。彼はまだ新聞社の相談役というポストに就いている。
医療事故はいたるところで起きている。多くは皆泣き寝入りをしているのである。要職に就いていると、行動を起こせないらしい。そういえば、ベテランの自民党秘書も「おふくろを殺されても動けなかった。地元の有力者に泣きつかれて断念した」と言う話を思い出した。
泣き寝入りが、事故を繰り返している元凶であることが、多くはまるでわかっていない。嘘と隠ぺいでやり過ごせることに問題がある。たとえ裁判になっても、病院お抱えの悪徳弁護士に被害者の声をかき消してしまう。
余談だが、市川市から大学卒業後、一度も会ったことのない友人が手紙をくれた。筆者のブログを見て「東芝病院を告訴したことを知り驚いた」という。「何とも耐えがたい悲しいお気持ちの中で、東芝病院を相手取り告訴に踏み切られたとのこと、心から応援します」とありがたい内容である。
理由も書いてあった。彼は、結婚前の奥さんの母親を交通事故で亡くしたのだが、加害者が東芝子会社の車だった、というのである。我が家は病気を治してくれる病院で、友人の奥さんの母親は東芝の営業車で、ともに殺されてしまった。「反東芝同盟で頑張りましょう」というのだ。反東芝同盟は悪くない。
東芝問題は医療だけではない。プルトニウム原発だけでもないのだ。人間・命を軽視する会社なのであろう。
<朝鮮の高級餅>
パーティー会場には、朝鮮の餅が用意される。最近、この餅に目がない。というのも、かなり上品に出来ていることがわかった。朝鮮王朝の食文化の高さと思われる。
日本のように淡白なつくりではない。砂糖で薄く味を付けている。ヨモギで青い餅もある。豆に餡を施し、それを餅の表面に付着させてあるのも。朝鮮文化の高さを知る契機なのだ。
ふと思い出した。宇都宮さんの昔話である。父親である朝鮮軍司令官・宇都宮太郎大将を訪ねたときのことだ。「オヤジは朝鮮の文化は日本よりもはるかに高い。絶対に朝鮮人を馬鹿にしてはいけない。お前は将来、朝鮮の女性と結婚するといい、と諭された。だから、大きくなるまで自分は朝鮮人と結婚するものだと考えてきた」と。良い話である。
宇都宮司令官は3・1独立運動のさい、部下に対して発砲を禁じた。息子の宇都宮さんは、文化の高い朝鮮に早くから飛び込んだ。リベラルな人間は寛容をモットーにしている。筆者もその影響を受けている。
2011年9月15日11時25分記
=転載終了=
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