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8月6日、低賃金と物価高騰に抗議するイスラエル史上最大の30万人を超えるデモ行われた。7月30日の15万人デモからわずか一週間で2倍の爆発的決起である。
7月中旬から、テルアビブのロスチャイルド大通りは、家賃値上げにテントを張って抗議した女性の決起をきっかけに数週間にわたって、まるでエジプトのタハリール広場のように学生たちの数キロも続くテントで占拠された。医者や公務員は、財政難と劣悪な労働環境に抗議してストライキに決起した。アラブ系のタクシードライバーたちは、ガソリン価格の高騰に抗議してテルアビブの通りを封鎖した。
幼児へのデイケアを求める母親たちは「ベビーカー抗議運動」に決起した。デモの中心は20代、30代の若者で、デモ隊の中では「エジプト人のように進もう」と書いた英語のプラカードも掲げられた。
この間イスラエルにおいても新自由主義攻撃が吹き荒れ、民営化、規制緩和、そして重い軍事費負担のすべての矛盾は労働者に押しつけられ、中流層の生活は激変した。2008年以来、住宅価格は55%、家賃は27%、食費は40%も値上がりした。そしてエジプトをはじめとした国際的な闘いが広がる中で、イスラエルの労働者も信仰や民族ではなく、資本との階級的対立が根本問題であることを次第に自覚し始めたのである。
今回の大闘争は、新自由主義との闘いがあらゆる層の広範な決起を引き出し、とりわけイスラエルにおいてユダヤ人とアラブ人の労働者の分断をぶち破り始めたという点において画期的な意味を持っている。その先頭に青年労働者・学生が立ち上がっていることも決定的だ。資本への怒りの決起こそが、信仰や民族や国境で分断されてきた労働者が団結し、社会を変革する主体と希望を生み出すのだ。
この闘いは、世界大恐慌の中枢となっているアメリカ帝国主義の崩壊的危機の結果であり、イギリス暴動情勢と一体で世界革命情勢をさらに一段と深化させる決定的な闘いである。
これらの決起は、同じ新自由主義との闘いの最先端である日本における反原発闘争、国鉄闘争への限りない激励にほかならない。イスラエルの労働者と連帯し、猛然と闘おう!(SG)
http://www.zenshin-s.org/zenshin-s/index.html
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