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アメリカを仕切っているのは、大統領でも議会でもなく、国民から選出されてはいないが権力を握って思うがままにアメリカを動かす影のエリート存在であることは周知のことだ。
今回の国債の上限に関する危機も予想通りといっていいのであろう。しかしこれが決着ではなく、今後財政支出の大幅な削減がなされねば、すぐまた同様の問題が起きる。
その財政支出の大幅な削減で、本当に必要なことは、国防費の削減であろうが、「テロとの戦争」といういんちきな戦争をし続けるつもりならば、出来ない相談となる。従って、オバマ大統領は次の二期目があるとすれば、そこで国防費にメスを入れる必要があるだろう。
それを果たす為に彼は大統領になったはずだから、それを推し進めることを期待したいが、彼を取り巻く者たちをはじめ、アメリカの権力を握っている影の選出されていないエリート達が、彼の手かせ足かせとなって彼の行動を制限し、彼らの願う方向に引っ張っていこうとするだろう。
アメリカが蘇るのか破滅に向かうのか、これは大いにオバマ大統領の今後の意思と行動に掛かっていることは間違いない。彼がアメリカ大統領になったのは、実は影のエリートに引っ張られ行くだけではなく、アメリカの真の再生のためなのだから、最終的には、彼はそれを達成するようになるだろう、とブログ子は予想しておく。
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●アメリカ独裁制とホワイトハウスの召し使い「大統領」
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=25853
オバマ大統領官邸が示しているものがあるとすれば、それはアメリカに民主主義は存在していない、ということだ。これは突拍子もない言い方かもしれない。多くの人々にとっては、ホワイトハウスを仕切る44代大統領が始めて黒人の大統領だと言う事実はアメリカの民主主義の勝利の証である。
しかしその他の多くの事柄は、オバマはアメリカで「選出されていない政府」の船首飾りに過ぎないことを示している。この選出されていない企業エリートの権力・・・商業、金融、軍、がホワイトハウスに誰が座っているかに拘わらず、中心核の政策を持って支配しているのだ。これらの政策が社会的、経済的あるいは外交関係であろうと、選出された大統領はこの選出されていないエリートによって定められた方針に従わねばならない。このような無制限の権力構造は事実上独裁制に近く、民主主義ではない。
マイケル・ハドソンとエレン・ブラウンが明らかにしているように、オバマはウォール街の命令を悲しげに実行しているのだ。丁度お使いの小僧のように。
ブラウンは以下のように書いている:「納税者によって支払われ買われた社会的安全ネットによってではなく、ウォール街のギャンブラーに乗っ取られた銀行システムによって国債危機は作られたものだ。このギャンブラー達は自分達の賭けに負け納税者の支払いで救済されたのである;それでもしも誰の責任かと言われれば、それはこのギャンブラー達のせいである。
「国債の上限危機は作られたもので、これから何十年も中流の人々を負債付けにさせる特権を強要するよう工作されたものだ。議会は憲法によって負債の支払いに必要な資金を出す権限を与えられている」
オバマのウォール街の方針と一致した卑屈な姿勢は、人々の利益と大義を大胆に擁護する自由な指導者の態度ではない。むしろ、彼の姿勢はやることを告げられた者がやっている態度だ。またそれを大いなる敬意を持ってやっている。
この面では勿論オバマは以前の者たちと殆ど変わらない。しかし違いと言えば、ホワイトハウスがかくもあつかましく、金持ちと強力なエリートの単なる道具として機能しているようになっている、ということだ。
皮肉と言えばオバマの選出はアメリカ民主主義の象徴として喧伝されたことだ;事実は、人々の益に反するエリートの絶対的命令に仕える点では、二大政党制は計り知れない弱さのみすぼらしい覆いになっているということだ。「世界で最も強力なオフィスは、より正確に言えば、エリートの利権の最も弱弱しいまかない屋である」
オバマがホワイトハウスにいることは、表面上のモラルや政治的な正当性を表現しているが、ご主人様方は厳しく我々に苦役を強いるのである。
アメリカの「テロとの戦争」は、人々の意思に反しご主人様方の命令を実行する哀れなオバマの奴隷的な役割とアメリカのエリートの独裁制の別の例証である。
2008年のオバマの大統領選挙への出馬は、アフガンとイラクでのアメリカ主導の戦争を終わらせるということが基本にあったことを思い起こそう。彼はまたグアンタナモの収容所と市民権を侵害する過酷な本土安全保障政策の責任者として特別な権力を行使したことで、在職のブッシュを非難した。
オバマはまた就任演説で、すぐその後カイロでも、彼の下でアメリカは外交をリセットすると、とりわけイスラム世界とイランとの紛争の解決のためにブッシュの軍国主義的政策から離れもっと啓発されたやり方に変えていくというサインを出していた。「もしも彼らがこぶしを緩めれば、我々は手を差し出すだろう」とオバマは一見心に響く雄弁を持って宣言した。
しかし全てにおいて、オバマはアメリカの「テロとの戦争」に反対のはずだった姿勢を裏切った。正に彼の注視する中、アメリカは軍国主義的外交政策を拡張した・・・それは明らかに、「欧米の民主主義はイスラムの急進主義によって脅かされている」という考えに予見されていたものだった。
オバマは過酷な本土安全保障政策を撤回する何事もしなかった、却ってそれを拡張するかのようだった。そして彼は前任者のやった、イランと核への野望と言われていることを、この嘘の「イスラム主義者急進派」の論調で括る(くくる)という、まやかしを継続した。
多くの選挙公約に対してこのような卑劣なUターンを行うことは、バラク・オバマの大統領職は、ホワイトハウスのオフィスの主人が政策を決めている人物ではなく、むしろ選出されていない他の者たちによって決められた政策に従っているという、明白な証明である、
ノルウェーでの殺戮事件のニュースが出た時、オバマは自立的で道理をわきまえた政治指導者のようにではなく、選出されていない権力システムの機械的反応を示した。犯人は金髪のファシストのノルウェー人で深くイスラム恐怖症的見解の持ち主であることが数時間後には明らかになったが、オバマは直ちにこれはイスラムのテロだとほのめかしたのだ。
ホワイトハウスから彼は以下のように語った:「今回のことは、国際社会全体はこのような行為が発生するのを阻止する手があり、それは我々が情報とこのような恐ろしい襲撃を防ぐ面で共同していかねばならないということを思い起こさせるものである」
大統領は「イスラムのテロ」という言葉は使用しなかったかもしれないが、彼が今度の殺戮事件が「テロとの戦争」の一部分であることを思い起こさせていたことは明白だ。そしてテロとの戦争とは、イスラムのテロという考え方の上に成り立っているものである。
このマインドセットでは、オバマは特別ではない。イギリスのキャメロンは、イギリスの情報機関がノルウェーの同じような機関を支援できるだろうと言って、動き出した。ここでも彼は犯人はテロの戦争をしている国際的組織の者だと示唆することでイスラム系組織を俎上にあげようとしていた。
アメリカとイギリスのニュースメディアは、ノルウェーの襲撃事件はアルカイダないしは、別の「ジハード(聖戦)」グループと関係があるはずである、という結論を下した。
かくも拡散し、しかも誤っている欧米の政治指導者たちといわゆるフリープレスと言われているニュースメディアからの無意識な反応があまりに無批判に誘発されていることは、どれほど深くテロとの戦争とイスラム恐怖症的マインドセットが一体化しているかを示している。
その結果は、全く当惑させられるものである。まず第一に、そのような欧米政治とメディア・エスタブリッシュメントのマインドセットは、社会を更に深いイスラム恐怖症へと導くだろう。この事件の直後、ヨーロッパ中で普通のイスラム教徒に対する嫌悪からの襲撃事件が報告されている。これは疑問の余地無く、政治家とメディアがこの事件をイスラム主義者の犯行とした悪意のある間違ったやり方が原因である。
更に困った事は、過去10年間で欧米政府とメディアが形成したテロとの戦争のマインドセットはアンダーズ・ベーリング・ブレイビクのような精神異常のファシストの精神病質者を生み出すまでになったことだ。
ブレイビクとその他の彼に似た者たちは、ヨーロッパとアメリカはイスラム教徒からのあるなんらかの脅威から保護されねばならない、と考えている。こういったロジックは何も無いところから生まれることはない。これはむしろ、欧米政府とニュースメディアが10年間に渡ってその国民ののどに流し込んだテロとの戦争マインドセットの論理的帰結なのだ。
悲しい面は、欧米国民の大多数は彼らの政府とメディアののいんちきな十字軍の話にもイスラム主義者の急進派の脅威と言われるものにも納得はしていないということである。殆どの人々は、イスラム主義者が動いても、彼らはいづれも欧米情報機関の生み出した者たちであり、あるいは欧米の帝国主義に対するバックラッシュである、と理解している。それで、オバマの、アメリカの犯罪的戦争を終結し、外交をより道理のある民主的な内容にリセットするという選挙公約で彼は当選したのである。
更に悲しい面は、オバマの効果のない選挙は、アメリカ(と西欧の子分)は更に深く破産へと、そして犯罪的侵略戦争へと追い込まれていることだ。これは更なる犠牲者を生み出し、国内でも国外でも社会的混乱をもたらすだろう。そしてこれら一切は、アメリカ内の民主主義が存在していないからだ。アメリカは独裁制国家となっている。オバマは無能で重要でないので、独裁者と呼ばれるまでもない存在である。
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