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【ロンドン時事】「私の見方では、容疑者は非常に冷たい男だ」−。ノルウェーの首都オスロと郊外のウトヤ島で連続テロを敢行し、70人以上の若者らの命を奪ったアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)について、同国の著名弁護士でブレイビク容疑者の弁護を引き受けているリッペスタッド氏はこう語っている。
リッペスタッド弁護士によると、容疑者は事件後、我に返って自らの犯行に打ちひしがれることもなく、犯行動機などを堂々と語り、「絶好調」。「イスラムの侵略から西欧を守りたい」などと、イスラムの脅威に対する被害妄想的言動を繰り返しているという。
その語り口は「極めて落ち着いている」ものの、「時折、頭を抱え込むことがある」。しかし、リッペスタッド弁護士は、記者団から「容疑者は遺族の気持ちは理解しているのか」と問われると、明確に「ノー」と答えた。
「容疑者は積極的に政治活動をしてきたが、(ある時点で)通常の政治的手段では自分の目的がうまく達成されないと分かり、暴力に訴えた」と指摘。「彼は社会を変革したいと思っている」と付け加え、それが反イスラム革命を起こすことだと解説した。
弁護士はまた、22日の爆弾テロと銃乱射のテロを起こす前、ブレイビク容疑者が「強く、かつ俊敏になり、眠ることなく行動できる薬」を常用していたことを明らかにした。筋肉増強のためのステロイド剤などの使用を示唆したとみられる。
リッペスタッド弁護士は、容疑者が忌み嫌い、テロの標的にした移民政策を進める与党・労働党の党員だ。2002年には、アフリカ系の15歳の少年を殺害した極右の弁護を務めたことでも知られ、自らの思想・政治信条と仕事には一線を引いているもよう。
だが、ブレイビク容疑者については「私には分からない」「正気ではない」と突き放したような発言も行い、記者会見などでは苦渋の表情も見せている。
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移民労働者に対する被害妄想的な傾向に加えて誇大妄想的な傾向もみられる。みずからをヒトラーになぞらえ、歴史に名を刻むヒーローになるのだという強い信念がうかがえる。
ネット上にアップロードされた膨大な文書類に加え、正装し、カメラの前でもっともらしいポーズをとって撮影した画像を公開しておくなど、まさに英雄気取りである。まったく馬鹿げている。
彼の中では移民問題は単なる手段に過ぎないのかもしれない。みずからが「英雄」になることが彼の本当の目的で、大量殺害はそのための踏み台だったというわけだ。
相当に倒錯した思考と言わねばならない。ノルウェーに死刑制度がないことは幸いだった。彼が死刑になれば、「崇高な信念」に殉じた「英雄」として排外主義者達に伝説的な人物として後世まで祭り上げられ、排外主義運動推進のシンボルとなっただろう。
しかし、彼には他の犯罪者と同様に長く獄中に拘禁させておき、罪の償いをさせるべきだ。彼を「英雄」にしてはならない。
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