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毎日新聞 より
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20110730k0000m070155000c.html
余録:負け比べ相場の円高
経済学者のケインズは理論ばかりか実際の投資にも才を発揮したので有名だ。
だが40歳のころには為替相場の投機に失敗し、破産寸前に追い込まれたこともある。
ドル高を予想したが市場はドル安に振れて証拠金支払いを迫られたのだ
▲彼を評価する金融業者や両親の援助で危機を乗り切ったケインズは、失敗にめげず果敢に投資を続けた。
結局彼は5万ポンドの資産を50万ポンドに増やしたばかりか、母校の会計管理者として3万ポンドの資金を38万ポンドにふくらませた
▲そのケインズは株式投資を美人コンテストの投票にたとえたのでも知られる。
ただこの美人投票は、投票者が美しいと思う人ではなく、みんなが美人と思いそうな人に投票するのがミソだ。
つまり株も多くの投資家が選ぶだろう銘柄に投資するのが得策というわけだ
▲このケインズの話から、株や為替の市場で「不美人投票」という言葉も使われる。
こちらは見るべき好材料がない相場で、比較的に悪材料が少ない銘柄が買われる局面をいう。
リーマン・ショック以降の外為市場の円の独歩高でよく聞かれるようになった言葉である
▲その悪材料相場も今や極まったというべきか。ギリシャなどの財政危機再燃によるユーロ不安に続き、デフォルト(債務不履行)の懸念まで出る米国債不安でのドル安だ。
日本人は震災と原発事故にあえいでいるのに、円は1ドル77円台半ばまで上昇したから思惑は怖い
▲むろん円高にもメリットがあるが、ただでさえ手負いの輸出産業には何ともうらめしい大量得票である。
さしあたり米国債不安の収束を願うしかないが、この日米欧の負け比べ、一体どこまで続くのか。
毎日新聞 2011年7月30日 1時18分
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【私のコメント】
このところのアメリカのデフォルト騒動には腑に落ちない点がある。
確かにドル不安は今に始まったことではないが、なぜここに来て急にアメリカ議会がドル債務の上限引き上げに『待った』をかけるのか。今まで何回もやってきたことなのに。
ユーロ圏ではギリシア危機があった。
このユーロ不安でユーロは下落したが、そのユーロ安を利用してドイツは輸出を伸ばしている。
アメリカも同じことを狙っているのではないか。
ドルはいずれ暴落するだろうが(長期的にはそれしかない)、それにはまだ時間があったはずだ。
GDP世界一位、軍事力世界一位の大国が、こうも簡単にデフォルト危機を迎えるということが腑に落ちない。
体力のあるうちに荒治療を、ということなのか。
ドルは世界の基軸通貨である。
このドルが通貨危機に襲われれば世界中が困る。
アメリカはそれを狙っているのではないか。
『ドルが基軸通貨でなくなれば困るのはお前たちだ。』
そういって世界中を脅しているように見える。
『それが困るのであれば、ドルを買い支えなさい。』
そういう論調を作りたいのではないか。
まっ先にそれに乗る(乗せられる)のは日本だろう。
今でもすでに日本のドル買い介入の動きはあるのだから。
アメリカは今わざとドル不安を煽っている。
ドル危機に陥れば世界中が困るということを、世界に知らしめようとしている。
『パニックが嫌ならドルを買い支えろ』
それでもドルが下落することは長期的には変わらない。
アメリカは急激なドル暴落を防いで、緩やかなドル下落を容認する。
デフォルト危機を演じて見せて、ドル危機の恐ろしさを世界中に知らしめようとしている。
『それが嫌なら、ドル暴落は防がねばならないんだよ』
アメリカはそう言っているのだ。
そう言ってドルを買い支えることを正当化したいのだ。
誰に言っているのか。
それが日本の菅政権だ。
『不安を煽ろう。そうすればドル買い支えの動きが出てくる』
『しかもドル安傾向は続く。アメリカの輸出は伸びる。』
つまり、ドル暴落を演出することで世界中の不安を煽りながら、土壇場でデフォルトを回避することでドル暴落を防ぎ、あとはゆっくりドル安を放置する。
菅政権は下落の傾向を続けるドルを大量に購入して日本の資産を目減りさせる。
それがアメリカの地方長官菅直人に与えられた使命なのだ。
菅は国賊に近い。
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