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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920011&sid=a9G7pn3Ao1hs
スペースシャトル「アトランティス」は21日にフロリダ州のケープカナベラルに着陸、30年間に及んだ米国のシャトル計画の135回に上るミッションの最後の任務が終了した。シャトルの引退は、地元経済にとって最大の雇用機会が失われることも意味する。
宇宙産業関係者の再就職を支援する機関ブレバード・ワークフォースの広報担当者、デニーズ・ビーズリー氏は、電話インタビューで、ケネディ宇宙センター近くに住み、米航空宇宙局(NASA)の請負会社に勤務する約9000人が失業する見込みだと指摘した。
宇宙センターから19キロメートル離れたタイタスビル市にあるアストロノート高校を1975年に卒業した5人は、将来の見通しがほとんど立たないと語った。5人にはアトランティスが着陸する前日、レストランで話を聞いた。
その1人、ティッシュ・ローイングさんは「私たちは全員54歳で、本来なら落ち着けるはずなのに、またやり直さなければならない」と話す。ローイングさんの夫は現在シャトルの廃棄物を処理する会社に勤務しており、父親は宇宙センターの打ち上げ管制センターに勤務していた。「ここはゴーストタウンになってしまうのでは」と心配する。
米宇宙計画と密接な関係を持つタイタスビルの市外局番は、シャトル発射時のカウントダウンにあやかり、「321」に変更された。人口4万3761人のタイタスビルと同市に隣接するメルボルンは、72マイル(約116キロメートル)に及ぶ「スペース・コースト」に位置すると宣伝してきた。
住宅価格の下落
全国的な不動産市場の低迷ですでに落ち込んでいる住宅価格の下落は、シャトル引退により「さらに悪化」する、と米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが6月27日のリポートで指摘した。
米連邦住宅金融局(FHFA)によると、タイタスビル地域の住宅価格は過去5年間で47%下落。これは全米の18%、フロリダ州の45%を超える落ち込みとなる。
米労働統計局によると、フロリダ州全体では4カ月連続で雇用が増加しているにもかかわらず、タイタスビル地域の雇用は2000年以来の低水準となっている。
地元で高齢者の在宅介護サービス会社を経営するパット・ベルさん(61)によると、こうした景気の悪化は宇宙計画と関係のない業界にも影響を及ぼすと指摘した。
ベルさんは、タイタスビルのホリデーインの外で散歩中にインタビューに応じ、「じわじわと影響を受けている」と答えた。失業した宇宙産業関係者が自分で親の介護を始めるのではないかと懸念しているという。「あらゆることに影響が出ている。住宅にも、買い物にも」と語った。
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