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産経新聞 6月4日(土)1時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110604-00000507-san-int
【カイロ=大内清】反サレハ大統領派と政権側との戦闘が続くイエメンの首都サヌアで3日、大統領宮殿内のモスク(イスラム教礼拝所)に砲撃があった。中東の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、サレハ大統領が頭部に軽傷を負ったほか、政権高官多数が負傷、警護員ら4人が死亡した。サレハ氏と対立する最大部族ハシド族の民兵らによる攻撃の可能性がある。これにより政権側が報復・弾圧を強化し、民主化支持を表明する軍部隊をも巻き込んだ本格的な内戦に突入する懸念がいっそう強まった。
サレハ大統領のほかに負傷したのはムジャワル首相や国会議長ら。アリーミ副首相(国防・治安担当)は重体という。野党系テレビは大統領が死亡したと報じたが、与党・国民全体会議(GPC)幹部は報道を否定した。イスラム教の金曜礼拝に参加中に砲撃を受けたという。
これに先立ち、政権側は同日、野党勢力を率いるハシド族指導者の一人の自宅を重火器で攻撃していた。
GPC報道官は「ハシド族は一線を越えた」と非難、同部族への攻勢を強める姿勢を示した。一方のハシド族側の報道官は「大統領宮殿への砲撃には何の関係もない」と話している。
国内外から強い退陣圧力を受けるサレハ氏は5月下旬、自身の出身部族ながら反サレハ派に加わったハシド族指導者らの自宅を攻撃、ハシド族側も反撃に出ていた。
イエメン情勢をめぐっては、隣国サウジアラビアなどでつくる湾岸協力会議(GCC)が、サレハ氏の退陣と引き換えに退陣後の訴追を免除するなどとする仲介案を提示していた。
しかし、権力維持にこだわるサレハ氏と、訴追を通じてサレハ氏の影響力を完全に排除したい反サレハ派の双方が同案の受け入れを拒否、話し合いによる対立解消は難しい状況となっている。
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