http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/649.html
Tweet |
転載開始。
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/22/47793818.html より。
ロシアの原子力専門家 日本政府に提言 (イズベスチア紙から抜粋)
特集: 自然災害 (48 記事)
タグ: 日本関連, サイエンス, 自然災害, 国内, 記事一覧
22.03.2011, 14:02
Photo: EPA
日本で支援活動にあたっていたロシアの原子力専門家、ウラジーミル・アスモロフ氏が20日、ロシアに帰国しました。アスモロフ氏は、「ロスエネルゴアトム」の第一副総裁を務めるとともに、クルチャトフ研究所の副所長でもあります。
アスモロフ氏は、長年にわたって、チェルノブイリ原発事故の処理作業を率いてきた人物です。
(なお、「モスクワ情報エクスプレス」3月22日放送分、および23日再放送分では、「日本の原発事故:ロシアからの視点」をテーマに特別番組を放送しています。サイト上「ラジオ」のタグから、アーカイブをお聴きになることができます。)
イズ)日本からの帰り、サハリンに立ち寄り、プーチン首相に日本の現状を説明されましたね。個人的な印象も含めてお話を伺えますでしょうか。
アス)日本の方々は、原子力発電所の管理について
素晴らしい腕前を持っているにも関わらず、
一番重要な時にコントロールを失ってしまいました。
日本の複雑で硬直的な官僚的運営モデルによって、
事故への対応が遅れてしまったのです。
問題を検討する場所が、現場から離れれば離れるほど、
政策決定は遅くなり、運営状況が悪化します。
ロシア人にとっては5分で済んでしまうようなことでも、
日本ではまず委員会を立ち上げ、会合を重ねることが必要で、
しかも肝心な責任者は1人だけで、常に連絡を取れるとは限りません。副大臣より下の人と話しても、何も決定できないようになっているのです。
イズ)いま、政策決定のスピードが遅い、ということに触れられましたが、具体的な例を挙げていただくことはできるでしょうか。
アス)いくらでも挙げることができます。事故があって停電してから9日間、原発には電力が供給されませんでした。
ロシアならば、即座に地面にコイルを伸ばして、予備発電機を投入したことでしょう。
もしも放水ポンプをすぐに動かすことが出来ていたならば、
最悪の事態は避けられていたことでしょう。
日本の人々がなにも手をこまねいていたとは言いませんが、
独自の官僚的政策決定が長引いている間に、原発は燃えてしまったのです。
イズ)どうしてロシアの専門家が日本に受け入れられるまで数日間かかったのでしょうか。
アス)受け入れに時間がかかったのはロシア人専門家だけではありません。原子力調整委員会を代表していたアメリカ人専門家の受け入れにも時間がかかりました。その委員会は、アメリカ大統領直轄の委員会ですが、福島原発はアメリカの設計によってつくられたものです。日本側は、外国の経験や助言を活用することは、欠点をさらけ出し、自らをおとしめることになると考えていたようです。また日本国内の政治状況も、問題をさらに複雑化させました。現在、政権についている与党は、40年間野党の立場であって、運営することよりも、批判することになれてしまっていたわけです。さらに危機管理ともなればなおさらでしょう。
イズ)ロシアの専門家らによる助言を、日本側は受け入れましたか。
アス)最終的に日本側は、ロシア側からの助言、提言を受け入れました。
ヘリコプターによって、上空から水を散布するなどということは
全く意味のないことですが、
我々の提言に従って、中止されました。
またもう一つの例を挙げましょう。日本では放射線を懸念して、消防車を建物の50メートル以内には近づけないようにしていました。その結果、ホースから発射される水が拡がってしまい、意味がありませんでした。私たちは、ホースの先をディーゼルエンジンに近づけたうえで、建物の間近から発射するように提言しました。というのも、その作業に人は必要ないからです。
日本側はとても驚いた様子で、
一日中検討していましたが、最終的に我々の提言を受け入れました。
また最も重要な提言としては、危機管理の責任者が、東京の本省ではなく、
実際の現場である原発で指揮をとるべきだ、ということを申し上げました。
(以上、21日付けイズベスチア紙より抜粋)
転載終了。
投稿者コメント。
日本人の悪い癖です。いつものパターン。
企業しかり。
以前、オーストラリアの某大手企業経営者が、言及していた。
日本人は、決定が、遅すぎる。
しかし、一旦決定したら、見事な統率力で、やり抜く。
長い付き合いを、してくれる。
しかし、緊急事態には、遅い。
何故か、国家の危機、企業の危機には、
二通りの準備が必要なのです。
即座の判断を必要とする事案では、
親分、どうしましょう?
と、
子分が、携帯電話で、命令を聞いている間に、
まあ、撃たれて、死にます。
遅かったのね、です。
さて、今後は、現場の責任者の人材が、如何に大事か、が、
身に染みてくるでしょうねえ。
日頃の安全な時に、現場の即座の決定権を、訓練しておく事。
命に関わる現場では、災害では、
三年寝太郎、明後日、決めるわ、では、みんな、怪我するか、
死ぬ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。