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(回答先: Re: リビアー<(軍事介入が)失敗なら「ご都合主義」批判>渡邊啓貫・東京外大教授 投稿者 仁王像 日時 2011 年 3 月 23 日 20:28:42)
タイトルは『「民衆」の手による自力の政権交替、という新たな流れは、「民主化=欧米の干渉」ではないぞ、ということを証明した』にすべきだ、酒井啓子さん
http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2011/03/post-305.php
リビアとシリア:やっぱり「民主化は欧米の手先」?
2011年03月30日(水)23時00分
チュニジア、エジプトで「民衆革命」が高揚したとき、中東研究者の多くは、「これはシリアには波及しないだろう」、と見ていた。まがりなりにも民主化と政治参加の経験があるエジプトやチュニジアと比べて、シリアの体制は全く性格が異なるからである。シリアの人々は「ここで立ち上がったら百返しの報復を受けるのがオチだ」と考えるに違いない――。
この読みは、3月半ばまでは正しかった。2月始め、シリアでも「怒りの日のデモに参加しよう!」という呼びかけがネット上で行われたが、誰も集まらなかった。弾圧への警戒が、シリア人の意識下に強烈に根付いていた。
ところが、そのシリアで反政府デモが激化している。特に南部のダルアーでは、3月18日から数日にわたりデモ隊と官憲の衝突が続き、死者が100人近くにも上っているようだ。
何故「無風」と思われたシリアで、突然反政府運動に火がついたのだろうか。シリアとエジプトの間をつなぐものとして、リビアでの出来事がある。リビアは2月後半に反カッダーフィ勢力が反旗を翻し、欧米の全面的な支援を受けて、現在全面交戦中だ。
リビアでの展開の特徴は、次の点でそれまでの例と全く異なっている。まず、反政府勢力が未熟で自力での政権転覆ができない状況にも関わらず、現政権打倒に立ち上がったこと。第二に、だからこそ、早々に国際社会に支援を依存し、欧米の軍事介入を招いたこと。3月17日、国連はリビアに対する飛行禁止空域設定を決定し、19日には英仏米などが空爆を開始した。反政府勢力は欧米の軍事支援をバックに、巻き返しを図っている。
このことが、似たような体制をとる他のアラブ諸国の反政府運動に与える影響は少なくない。
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