http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/622.html
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(回答先: Re: リビアー<(軍事介入が)失敗なら「ご都合主義」批判>渡邊啓貫・東京外大教授 投稿者 仁王像 日時 2011 年 3 月 23 日 20:28:42)
(付記)
@ 渡邊啓貫・東京外大教授から追加
>(欧州と北アフリカ諸国との関係は)植民地支配のの歴史だけでなく、強権国家でも親欧米の国々とは経済的な依存関係を進め、真の改革への手助けを怠っていた。
そうであろう。北アフリカ地域から富を簒奪するには、西側の意向に従順な長期の独裁政権の方がなにかと都合が良いはずだ。「民主化」など輸出する必然性などないはずなのだ。
北アフリカ・中東地域に30〜40年にわたる長期の独裁政権が目立つのは、これらの地域の民度の低さもさることながら、西側諸国がつっかえ棒として支えてきたことも大いに貢献してきたと思う。(だが、歴史の大きな流れの中で、民度がやがて沸点に達し「突沸」を起こしたとは前に述べた)
A 「キッシンジャーの50年計画」「米軍のリビア侵攻が始まる」「民主化デモの裏にCIA」などの投稿が華々しく登場し、多くの阿修羅人が飛びついたが、今となってはガサネタであったと認めざるを得ないのではないだろうか。
何故このようなことになってしまったのか。投稿者や飛びついた人々は深く顧みてみる必要があるのではないだろうか。(同時に「ネット情報」の限界というものを今一度指摘しておきたい↓)
「リビア内乱は、始めから準備されて分割を狙って仏・英・米が始めたものだろう」などと推論の域にも達しない念仏をしたり顔で唱え続けている懲りない面々もいる。地上軍を送らない限りリビア分割はあり得ない。
一部の人のガサネタ病につける薬はない。
B イスラエルの軍事会社がアフリカ人の傭兵をカダフィに供給しているということだが、西側がその一員であるイスラエルに圧力をかけてこれを差し止めるなどという動きが、一向に伝わってこないが、どうしたのだろうか。
この軍事会社が傭兵に帰還命令あるいは解雇通知を出せば、カダフィが直接雇用することもあり得るが、それならそれとしての情報があってもいい。
C バーレーンでは少数派のスンニ派が政治の実権を握っていることに多数派のシーア派が反乱を起こしている。この宗教対立のパンドラの箱を開けたのはブッシュ・ジュニアであった。フセインのイラクもまたバーレーンと同じであった。だが、ジュニアがフセインを葬ってから、イラクではスンニ派とシーア派の間にテロの応酬が始まった。
ブッシュ・ジュニアの犯行が、今、アメリカにチャルマーズ・ジョンソンが指摘する「ブローバック(報復)」の新たな波として押し寄せている。
・「ネット情報」から現在進行中の事象の真相を探る方法論の無謀性と危険性
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/387.html
・「アメリカ帝国への報復」チャルマーズ・ジョンソン / 綜合社 / 00/06/
http://www.ywad.com/books/709.html
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