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【カイロ=山本大輔】リビアの政府軍は2日、反体制派の制圧下にある東部ブレガに繰り返し攻撃を仕掛け、衛星テレビ局アルアラビアなどによると、少なくとも14人が死亡した。首都進攻を準備する反体制派に対する政府軍の反転攻勢は、首都トリポリがある同国西部だけではなく、反体制派支配が広がる東部でも激しさを増している。
アルアラビアによると、政府軍は2日午前7時(日本時間同日午後2時)ごろ、ブレガに対して戦闘機による「無差別空爆」を実施し、武装部隊を市内に投入。反体制派は周辺都市からの援軍も加わった交戦の末、政府軍を撤退させたが、午後に入って再び空爆が繰り返された。
リビア国営放送はブレガでの攻防について、郊外の空港と原油輸出の拠点港を政府軍が管理下に置いたと伝えた。空港は反体制派が奪還したとの報道もあり、一進一退の攻防が続いている。
アルアラビアは、先月27日に空爆を受けた東部アジュダビヤでも2日、空爆で死者が出たとしており、政府軍の東部攻撃が連日に及んでいる。
一方、西部のトリポリ周辺でも反体制派が制圧した都市奪還を狙う政府軍が、ますます攻勢を強めている。首都に加え、カダフィ氏出身部族の拠点シルトは今も政府側の支配下にあり、反撃を担う前線部隊を支えているという。
交戦はトリポリ郊外のサブラタやガリヤンでも報告されており、いずれも政府軍が奪還に成功したという。これまでも戦闘が続いてきたザウィヤやミスラタでも一度撤退した政府軍が再び攻撃を仕掛けるなどの攻防が繰り広げられており、各都市での衝突で、どれだけの死傷者が出ているかの正確な把握ができないほど混乱が深まっている。
政権側は、先週も大規模な反体制デモが首都を含む各地で発生した金曜礼拝を前に、徹底的な攻撃を加えたい模様だ。飛行禁止空域の設定論議が出始めた国際世論もにらみながら、長距離攻撃が可能な空軍力を積極的に投入しているとみられる。
2日、トリポリでの国家記念行事で演説したカダフィ氏は「治安部隊は自己防衛をしているだけだ。誰が犠牲者で加害者なのか、国連は事実調査をするべきだ。我々は最後の一人まで戦い続ける」などと訴えた。「米国がリビアに侵攻すれば血塗られた戦いになる」とも述べ、欧米による軍事介入を牽制(けんせい)した。
AFP通信によると、国際人権連盟(本部パリ)は2日、リビア全土での死者が、この2週間で少なくても6千人に達したと発表した。
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