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【ドバイ=松尾博文】最高指導者カダフィ大佐への蜂起が広がるリビアで、離反して反体制派についた将兵が中心となって軍隊の組織化に動いていることが1日、明らかになった。志願兵も加わっている。反体制派と政府軍の攻防が続く首都トリポリ周辺では、主要都市で反体制派が政府軍を撃退したものの、少なくとも2都市を政府軍に奪われた。
ロイター通信によると、反体制派の支配下にある東部アジュダビヤの離反将校は1日、「軍を再編成している」と語り、新たに設置した統一軍事評議会の下に反体制派の将兵や志願兵が入る方向で協議していることを明らかにした。アジュダビヤだけで1万人以上の志願兵が集まったとしている。
反体制派は圧倒的な火力を有する政府軍に比べて組織や装備で劣っており、離反兵士を結集することで政府軍に対抗する狙い。ただ、将校は首都トリポリについては「同市の反体制派による解放を待つ」と述べ、当面は首都への進軍は考えないとしている。
反体制派が掌握する首都西方の要衝ザウィヤでは1日、政府軍を撃退した離反兵士らを市民が歓迎、飲み物や菓子をふるまう光景が見られた。しかし、AP通信によると、政府軍は先週末、トリポリ近郊の山間部に位置するガルヤンを奪回。西方のサブラタも支配したと主張している。
一方、チュニジアとの国境にはエジプト人など外国人労働者が押し寄せている。国連機関によると同国境ではこれまでに7万5千人が出国。ここ数日は一日1万5000人規模に急増し、混乱が広がっている。国連機関の担当者は「危機的状況にある」と述べた。
ロイター通信によると、エジプト政府当局者は1日、米軍の揚陸艦2隻が2日朝、紅海から地中海に向けスエズ運河を通過することを明らかにした。リビア情勢を受けた米軍再配置の一環とみられる。
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