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最高指導者カダフィ大佐への抗議を掲げる反体制派勢力と政府軍との戦闘が続くリビアでは24日夜、反体制派が政府軍を撃退し、支配地域を広げた。首都周辺ではトリポリでデモも予定するなど巻き返しに出ており、治安部隊との深刻な衝突が起きる可能性もある。一方、国際社会では国連人権理事会が25日、国連欧州本部でリビア政府が反体制デモを武力鎮圧したことを非難する決議を採択する見通しとなった。
【ドバイ=太田順尚】24日夜、リビアの反体制派は第3の都市ミスラタから治安部隊を撃退し、政府軍が反撃に出た西部の要衝ザウィヤでも政府軍が撤退した。反体制派は23日にミスラタを制圧したが、24日午前、郊外の空港周辺で衝突が再燃。ロイター通信によると、反体制派が同日夜に戦闘を制した。
首都西方のザウィヤでも市境には軍や治安部隊が残るが、市内では姿が見えなくなっており、反体制派による掌握が近いといわれている。東部ベンガジの南にあるアジダビアでも軍と警察が反体制派に同調したとの情報がある。トリポリでは反体制派がデモを呼びかけた。
一方、カダフィ政権は25日、国営テレビを通じ、食料購入補助の名目で各世帯に500リビアディナール(約3万3千円)を配布し、公務員の給与を最大5割増しとする懐柔策を発表した。
【ジュネーブ=藤田剛】国連人権理事会は25日、国連欧州本部でリビア問題に関する特別会合を開いた。反体制デモの武力弾圧を強く非難する決議案を欧州連合(EU)議長国のハンガリーなどが提出。日本や米国など投票権を持つ理事国の過半が賛成している。決議案には(1)市民への無差別攻撃の実態を現地で調査する「独立した国際委員会」の設立(2)市民への暴力の即時停止(3)拘束した人々の即時解放――などを盛り込んだ。
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