http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/474.html
Tweet |
・中東・北アフリカで燎原の火のごとく広がった「民衆蜂起」は歴史の必然と見る。これらの地域の21世紀の幕開けを告げる素晴しい現象である。
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/459.html
(上の続き)
誰も気づいていないようなので、やむなく指摘せざるを得ない。
彼等は日ごろの調査・研究で国際金融勢力の怖ろしさをよく知っているのだろう。敵を正しく捉えるには、「恐怖心」を持つことは必要である。だが、恐怖のあまり心が縮上がって凍りついてしまっている。これらの勢力には絶対に勝てないと思いこんでいる。必敗の思想の持主である! だから最初から敗北主義者なのだ。それを認めたくないからあれこれリクツをつけて、北アフリカと周辺の民衆蜂起を金融勢力の仕業だと早々と断定してしまう。
都合のいい不確かな情報を拾い集めて民衆は踊らされているに違いないとリクツをつける。これを”隠れ”敗北主義者という。
具体的に見てみよう。
曰く「リーダー不在のネットワーク型組織の構築。これがないと、リーダーが叩かれてすぐに終わってしまう」と一人合点する。敗北思想そのものである。リーダーが叩かれたらそれに替るリーダーが次々ととって代わればよいのだ。指導部隊を地下に潜らせるという手もある。このフレーズが普遍的原理ならば、被支配者側は永久に浮かばれないではないか。
曰く「その金とノウハウが提供されているところは民衆運動が成長し、提供されていないところは、民衆運動が成功しないということをまず理解しないとね」。金とノウハウを提供されないと民衆運動は成功しないと決めつける。おそらく大衆運動をした経験がないので、「民衆の底力」を実感したことがない。ゆえに民衆の力を信じられないということにほかならない。
「敗北主義」と「民衆不信」は常に双子の兄弟としてたち現われる。
曰く「歴史ってのは、ついつい民衆目線で判断してしまいがちだけど、すこし目を高くあげて」だと。目線を上げた歴史観は支配者側から見たそれ以外のものではなかろう。
次。
曰く「リビアはアフリカで最も裕福な国」なのに暴動が起こったのは「市民革命ではない、組織的な力が働いている」からだと断定する。その組織的な力で市民が銃火に身をさらして命を落とすだろうか。誰かに脅されたのか、金で買われたのか。あるいは巧みに煽動されたのか。裕福な国の民であるはずの人々がこのような行動に駆り出される説明には全くなっていない。
曰く「(離反した軍の一部は)多分、かなり巨額なわいろによって買収され、裏切りを勧められていたはずだ」。これもまた「民衆の力」を信じられないことからくる妄想であり敗北主義である。
曰く「絶対政権が崩壊するが、その後の政体が外見だけ民主化され、実質は苛烈な資本主義になるのではないかと危惧している」。信じられないくらい情けない。リビア国民は今のカダフィ体制のままでいるのが賢明だと言っているに等しい。この原理を日本に応用すれば、日本にも政変はあってはならないことになる。
これはまた、対米完全独立後の国家の姿を危惧する(そして独立をビビる)思想とまったく同じである。言い換えれば「奴隷根性」の勧め、である。
ある男は「エジプトの事態、「米国の計算…」?ーむしろ計算通りではないか」、それは「中東の混乱とそれの米国の容認」しているからだとし、「中東解体再編を策動する国際金融資本?」の記事を『短いながらよく纏まった優れた評論です』などとしたり顔でのたまう。
一方では「「豊かな国」で起きた民衆デモ 米国が憂慮するバーレーン情勢」などという矛盾した記事を平気で紹介するのである。
北アフリカ・中東問題で、なんらの定見もないまま、鉄砲を撃ちまくっているのだろう。
個人攻撃しているのではない。上に代表される思想を批判しているのだ。「敗北主義者、みんなで渡れば怖くない」阿修羅ではいけないだろう。
(付記)
昔日のカダフィはアラブの英雄だったのだろうが、今は外国人傭兵を金で雇って、自国民を殺戮しているのだ。「狂犬」以外の何者でもないだろう。少なくとも2003年、核問題でアメリカに屈服したあたりから、何かがポッキリ折れそれまでのカダフィとは決別したのだ。
・『「国民生活第一」を達成するための手段が「真の独立」』などというタワケ!
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/280.html
・ここでは『独立』を「目的」とはしないで「手段」とするタワケ者が多いのだろうか?
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/285.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- あいにく頭の中がお花畑ではないのでね metola 2011/2/25 18:05:47
(0)
- HAARPは特定地域の群集を集團ヒステリー状態に持つて行く事が出來るマインドコントロール兵器でもある 不動明 2011/2/24 01:56:23
(3)
- 今後原油價格の高騰を受けて此の流れは先進工業國に必ず波及するだらう ノストラダムスは其れを既に豫言してゐる 不動明 2011/2/24 23:18:11
(0)
- 今後原油價格の高騰を受けて此の流れは先進工業國に必ず波及するだらう ノストラダムスは其れを既に豫言してゐる 不動明 2011/2/24 23:14:36
(0)
- 今後原油價格の高騰を受けて此の流れは先進工業國に必ず波及するだらう ノストラダムスは其れを既に豫言してゐる 不動明 2011/2/24 23:11:53
(0)
- 今後原油價格の高騰を受けて此の流れは先進工業國に必ず波及するだらう ノストラダムスは其れを既に豫言してゐる 不動明 2011/2/24 23:18:11
(0)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。