http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/453.html
Tweet |
ゴニム青年、覚えているだろうか。アルジャジーラの局女性キャスターにインタビューを受けている途中、涙をこらえきれなくなって途中退場してしまったあのグーグル青年。あれでまた翌日のタリル広場でのデモが盛り上がってとうとう金曜日には百万人デモに発展した。ゴニム青年はエジプト革命の立役者だ。
「僕たちがこんなデモを引き起こしたから彼らのような一般のエジプト国民が殺されてしまった。彼らの家族を思うと僕はどうしていいかわからない」とゴニム君はテーブルの上に両肘を突き顔を両手で覆って泣き崩れた。呆気にとられたインタビュアーをそのままにして彼は嗚咽しながら退席した。
もしゴニム青年がアメリカの回し者だったら・・・?
北アフリカ・中東のアラブ世界で吹き荒れている革命の嵐がもしアメリカの仕組んだ罠・・・だったら?
ソース→http://www.abovetopsecret.com/forum/thread654102/pg1
(大約) 【注】このブログは1月16日付け、である。
アメリカCIA は一連の地中海TSUNAMIを褒めちぎっている。アラブ世界に「新傀儡政権」を樹立することは数年前からスタートした英米の作戦だ。イラン・中国・ロシアに対抗するための「アメリカ生き残り作戦」だ。今回の騒乱に連座しているのはオバマ政権の忠実な家臣Cass Sunstein 、Samantha Power 、Robert Malley らの「国際危機グループ」だ。
ワシントンのCIA本部、国務省、お抱え巨大メディアは嬉々として祝杯を挙げている。彼らにとってこれ以上の大当たりはない。何しろチュニジアはベン・アリ大統領が逃亡してあっという間に「政権交代」となったわけだから。後は軍に仕込んだ米子飼いの親米派が指令通りにチュニジアを以前にも増した「親米国家」へと導くのを見守るだけだ。チュニジアは彼ら「グループ」にとって第二世代の「カラー革命」試作品、というところだったのだ。試作品第一号の大成功をアメリカメディアは大々的に報道・宣伝している。
「超モダンクーデター」というらしい。ピープル・パワーによるクーデターだ。いかにもアメリカらしい作戦ではないか。名づけて「地中海津波」。狙いはアラブ世界の既存政権の転覆だ。
次に狙うのはリビア・エジプト・シリア・ヨルダン・アルジェリア・イエメン・・・だ。(ブロガー、タープリー氏の予言どおり、今現在リビアがぐじゃぐじゃだ。順序の予言は二番目エジプトと外れたが)。グループが狙うのはアラブ世界だけじゃない。地中海に面するイタリアもだ。女性百万人デモを起こされてベルルスコーニ大統領は弾劾絶壁の苦境に立っている。彼らがベルルスコーニを狙った理由はただひとつ「プーチンの友人」だからだ。ロシアの石油パイプライン「サウスストリーム」計画を支持しているからだ。
ワシントン帝国主義者軍団の策士家たちの最終目標はイラン・中国・ロシアの現政権転覆だ。これまでの古臭いクーデターを一新させた「超モダンクーデター」。CIAのカラー革命だ。
レバノンのシダー革命(Cedars Revolution)は失敗に終わった。民衆はそのままでトップだけ始末してしまおう、という企ては失敗に終わり、CIAの威信は近年失墜の一途を辿っていた。レバノン「シダー革命」の失敗の後、IMF-NATO が手を組んで仕掛けたウクライナの「オレンジ革命」で巻き返しはしたが、2009年イランの「ツイッター革命」は屈辱的な大失敗を帰し、グルジアの「バラ革命」もファシスト狂人男サーカシビリの強固な抵抗で頓挫し、おまけにアメリカが後ろで意図を引いていることがばれて、世界中でアメリカCIAの信用が失墜し始めた。それが今回のチュニジア「ジャスミン革命」の大成功だ。CIAが狂喜乱舞するのも無理はない。
クーデターのニューバージョンが「ピープル・パワー」の活用だったなんて。なんて見事な活用だ。彼らのグローバル・カジノ経済は崩壊の危機にある。長年彼らが統治してきた政治経済システムが不具合を起こすようになった。そろそろメンテナンス作業が必要なときだった。どうやって上手にそれをやりおおせるか、彼らは知恵を絞って伺っていたのだろう。世界を不景気の嵐が覆い始めた。人々の最終的な心配事は「食いもの」だろう。食糧に箍を打ち込めば人々は空腹を怒りで満たして街頭に終結する。空腹による暴動に彼らは「ピープル・パワー」という美しい冠をかぶせてやったのだ。民衆は「食糧価格高すぎる!」ではなく「われわれに言論の自由を!」「フリーダム!」「Yes We Can.」と叫ぶようになった。
アメリカのメディアはチュニジア騒動を「ジャスミン革命」などと名づけて報道・宣伝したが、それはまったく正確ではない。従来の反乱となんら変わりのない「空腹騒乱」なのだ。最後は中産階級魔でもが街頭に走り出て「言論の自由」「公平な選挙」などを掲げて政治的騒乱の様相だったが、もともとは下層階級の「空腹への怒り」から起こった騒乱だった。それを欧米のメディアはもっともらしく「ジャスミン革命」などと報道し、結局は「ベン・アリ大統領退陣要求」への大きな流れに育てていったのだ。
「空腹」は何故起こったか。ベン・アリのせいではない。世界資本の食糧投資だ。「地球の全資源を略奪してきたWall Street の略奪行為」からすべては始まったのだ。帝国主義者軍団の金融家たちはカジノのようなイカサマ株式市場・金融市場で長年稼いだ金を今度は世界の食糧・燃料の買占めにつぎ込んだのだ。食料・燃料の価格高騰は彼らが資金を投入したからなのだ。
デモの原因は「高い失業率」「経済的絶望」と欧米メディアは大宣伝をして、民衆の怒りの矛先を現政権へとうまうまと向けていった。
ベン・アリ元大統領も民衆の怒りが「食糧」にあることを、社会不安の原因が近年今までになく加速してきた「食糧価格の高騰」であるとよく理解していた。チュニジア騒乱を注視していた各国首脳の一人ヨルダンのアブドラ二世国王はすばやい動きを見せた。商品価格を5%下げさせたのだ。(さらに2月21日のニュースでは首相を更迭し国内のムスリム同胞団と話し合いを持ったと)
しかしここでベン・アリの贅沢な暮らしぶりがウィキリークスから流れた。このタイミング、でだ。第二弾に書くが、アサンジ&ウィキリークスはCIAの手先なのだ。アサンジの仲間によってこのグッドタイミングにベン・アリに関する情報の漏れが。この情報漏れにより中産階級のデモ参加が始まった。そしてデモのスローガンが現実的な「食糧価格が高すぎる」から「Yes We Can.」に変わったのだ。チュニジア国民の民衆の怒りは一気に「ベン・アリ」に向けられ「ベン・アリ、ゴー!」の大合唱になった。
このときアサンジとその仲間はようやく「信頼してもらえる」仕事をした。「これだけの仕事をした」と主張できる最初のケースだった。
(1月16日のブログ終了)
あのアサンジさんが・・・、とこれを呼んだときはショックだったが「なるほどこういう展開のときのための隠しゴマだったか」と今では納得している。舞台が中国・ロシアに移ったときはいったいどんな情報をリークさせるのだろうか。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。