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http://mainichi.jp/select/world/news/20110222k0000m030089000c.html
【カイロ伊藤智永、和田浩明】北アフリカ・リビアの反政府デモは20日夜、地方都市から首都トリポリに拡大し、数千人のデモ隊が最高指導者カダフィ大佐の支持勢力や治安部隊と衝突した
中東の衛星放送アルジャジーラによると、21日未明にかけての衝突で新たに61人が死亡した。カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏(38)は21日未明、国営テレビで演説し、「リビアは内戦の危機にある」と指摘。「最後の一人になるまで戦う」と反政府勢力との対決姿勢を鮮明にした。16日のデモ開始以来、指導部が国内情勢について公式見解を示すのは初めて。
40年以上続くカダフィ大佐の長期独裁体制に反発するデモは、これまで第2の都市ベンガジなど反政府感情が強い東部などに限られていたが、首都に飛び火したことで情勢はさらに緊迫している。ベンガジでは20日、一部兵士がデモに加担し、反政府側の手に落ちた模様だ。セイフ氏も、デモ隊がベンガジなどで戦車や軍の基地などを支配下に置いたことを認めた。
演説でセイフ氏は、反政府デモはイスラム過激派やアフリカ諸国出身の雇い兵が主導したと主張。「リビアをイスラム原理主義化する企てだ」と非難した。
ロイター通信などによると、トリポリでは中心部の「緑の広場」などで20日夜から激しい銃撃音が響き渡り、治安部隊が催涙ガスなどでデモ隊の鎮圧に乗り出した。デモ隊は市内に飾られたカダフィ大佐の肖像画に投石するなどして抗議したという。さらに21日未明にかけ、政府施設などが放火され、国営テレビの本部ビルも襲撃された。また、トリポリ近郊にある韓国企業の建設現場を約500人のリビア人が襲撃し、韓国人3人とバングラデシュ人十数人が負傷した。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは20日、一連の衝突による死者は少なくとも233人に上るとの推計を発表。セイフ氏は「外国メディアの誇張だ」とし、死者は84人だと反論した。
ロイター通信などによると、アラブ連盟のリビア代表や駐インド大使が政府の強権的なデモ鎮圧に抗議して辞任した。
中東・北アフリカの反政府デモは20日までに10カ国以上に拡大。バーレーン、イエメン、ジブチでは治安当局や体制支持派との衝突で市民に死者が出た。アルジェリア、モロッコ、サウジアラビア、クウェート、ヨルダンでも小規模なデモがあり、チュニジアの首都チュニスでも19〜20日、暫定政府の退陣を求める約4万人の集会が開かれた。
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