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http://mainichi.jp/select/world/news/20110219dde001030002000c.html
【カイロ鵜塚健】中東と北アフリカ諸国での民主化要求デモは18日も拡大を続け、政権側の弾圧による死者数も増え続けている。リビアでは16日のデモ初日以来の死者が70人に達した模様だ。同国は外国メディアの取材が極めて難しく、実際の死者数はもっと多い可能性が高い。18日にもデモ隊への発砲が行われて4人が死亡したバーレーンでは、ハマド国王が野党勢力との対話を始めようとしているが、デモ収束につながるかは不透明だ。イエメンでも同日、5人が死亡した。
中東の衛星放送アルジャジーラによると、リビア東部ベンガジで18日、反政府デモに対し治安当局が発砲して多数の死者が出た。
同国では最高指導者カダフィ大佐の退陣を求めるデモが16日に始まり各地へ拡大、17日までに少なくとも24人が犠牲となっていた。イスラム教の金曜礼拝に合わせて大規模なデモが起きたこの日の武力鎮圧で、死者数の合計は70人に達した模様だ。AP通信によると、ベンガジで確認された死者の多くは、市内にあるカダフィ大佐の別邸周辺でのデモ中に治安部隊から銃撃されたという。
AFP通信によると、同国東部アルベイダではデモ隊が警官2人を拘束して殺害したとの情報もある。
バーレーンの首都マナマで18日夕に起きたデモ隊への発砲は、金曜礼拝後に発生。14日以降のデモ拠点だった市中心部の真珠広場に向かった数千人に対して治安当局が発砲した。AP通信によると、四方から銃声がし、上空のヘリコプターからも発砲があった。現場は逃げ惑う市民で大混乱し、負傷者が搬送された病院の医師は「これは戦争だ」と語った。
アルジャジーラによると、病院の救急救命室は医師の怒鳴り声と患者や家族の叫び声で野戦病院の様相を呈している。負傷者の多くが脚ではなく、頭部を撃たれているという。
同国のデモは当初、多数派でありながら差別されてきたシーア派住民による待遇改善要求などだったが、抗議の矛先が次第にハマド国王や体制そのものに移っている。ロイター通信によると、ハマド国王は18日、イスラム教シーア派系野党を含む全政治勢力との対話を行うよう軍副司令官を務めるサルマン皇太子に命じた。王家は少数派のスンニ派。
一方、イエメン各地でも同日、数万人規模の反政府デモが行われた。ロイター通信によると、警官隊が銃撃と手投げ弾で鎮圧し、南部アデンで4人、タイズで1人が死亡した。
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