http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/420.html
Tweet |
http://chikyuza.net/n/archives/6457
エジプトの事態、「米国の計算は少しずれた」?ーむしろ計算通りではないか。
2011年 2月 12日 交流の広場 エジプト安東次郎
<安東次郎>
この「交流の広場」で<なんちゃっておじさん>が、<だが軍隊の司令官会議にはムバラクの腹心で、副大統領になったばかりのスレイマンの姿はなかった。米国の計算は少しずれたのだろうか?>といわれています。
しかしオバマ政権は、早い時期からムバラク切り捨てを明確にしたのみならず、スレイマンへの権力継承を潰す発言をしています。
「民主主義を!」ということは、客観的には「ムスリム同胞団を含むような新政権の樹立」を意味することを米国政府が理解していないわけがないでしょう。パレスティナでのハマースの勝利の先例もあります。
(この点は、先の投稿http://chikyuza.net/n/archives/6222でも、チョスドフスキーの記事
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=22993を引用しておきました。)
むしろそのような体制こそが、オバマたちがのぞむ中東『新秩序』への道を開くと考えているのではないでしょうか。
オバマたちの真のターゲットは、イスラエルでは?
この間の経過は、(これも先に紹介した)池内恵氏の以下の記事が参考になります。
http://www.fsight.jp/article/5694?ar=1&page=0,0&ar=1
背景には<マイケル・オーレン駐米イスラエル大使は、米・イスラエル関係に一時的な危機ではなく、もっと根本的な「地殻の断裂」と言えるような変化の兆しがあると漏らした>(昨年6月)といわれる事態。
これはかなり根深いなもので、先駆けとなったのが、ミアシャイマーとウォルトの『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策』。
最近では、ブレジンスキーが、去年の11月23日のFT紙の記事”America and China’s first big test”で、以下のようにイスラエルを非難しています。
More recently, some major US diplomatic efforts to bring peace to the Middle East were successfully defied by a state totally dependent on America.
ようするに、イスラエルは「妥協を拒否」して無茶苦茶しているが(アメリカ政治にも口を出しすぎている)、これは(ネオコンではない)現在のアメリカの支配層(あるいはNew World Orderをめざす世界の支配層)にとって不都合である。(彼がこのようなことを言う時は、はたして口先だけのことでしょうか。)
ということで、チュニジアからはじめて、エジプトに飛び火させ、エジプト軍への影響力を行使し、ムバラクを切り捨て、イスラエルに近いスレイマンへの権力移譲も潰した、ということでは?
したがって、「今日までの事態は彼ら(オバマら)の手のひらのうち」と、私には見えます。
もちろん、今後も事態が彼らの意図のうちにとどまるとは限りませんが。
(新世紀人コメント)
少し前(一週間近く前)の評論だが、簡潔でよくまとまっており無駄がない優れたものなので転載する。
米国がどうして「中東民主化?」などと宣伝するがごとくにチア・リーダーがポンポン振るように応援?するのかの意味が少しはお判りいただける評論であると考える。
前に出した参考投稿↓
慶祝!! エジプト民主化革命 (ROCKWAY EXPRESS )
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/407.html
投稿者 新世紀人 日時 2011 年 2 月 15 日 10:45:10: uj2zhYZWUUp16
↑私がここで、オバマは反イスラエルの行動を取ったわけではないの書いた意味は、親アラブ・親イスラムの立場に立ってイスラエルに向かったという事ではないとの意味だったのであり、狂信的で頑固なシオニスト達にとっては反ということになろう。しかし、オバマもエマニュエルもイスラエル問題の解決に向かって歩んでいる筈であり、その意味では反ではないのである。
今後、中期的なスパンにおいて中東の混乱とそれの米国の容認は、米国国内自身とイスラエルにおいても発生し国家体制の造り替えと再編が発生するものと考えられる。
2 81 +−
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。