http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/392.html
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ロシア/日本
記事発表:2011年2月10日木曜日
最終更新:2011年2月10日木曜日
ロシアは、日本が領有権を主張する、千島列島でのプレゼンスの増強を始める
RFI
第二次大戦末期にソ連が併合した千島列島の問題で、日露二国間の論争の高まりは新たな段階に入った。2月9日水曜日、ディミトリ・メドベージェフ露大統領は、この列島の主権を守るため、軍事的プレゼンスの増強を始めると発表した。
この発表は、日本の前原誠司外務大臣がモスクワに到着する前日に行われた。メドベージェフ大統領は、ロシアの戦略上重要なこの地域の安全を確保するために、この島々に配置された装備を補充し、近代化しなければならないと、再度発言した。
アナトリー・セルジュコフ露国防相は、千島への視察旅行から帰り、月末までに必要な軍事能力の見積もりを出すと約束した。
月曜日(2月7日・北方領土の日:投稿者補足)、日本の菅直人首相が、ディミトリ・メドベージェフ氏が11月に、ロシアの大統領として初めてこの島々を訪問したことを、「許し難い暴挙」と表現したことに対し、ロシア政府はこれを批判した。
日本の首相は、日本では北方領土とずっと呼ばれてきた、この4島の返還を勝ちとるために「揺るぎない」意思を示した。クレムリンは、ロシア連邦が千島列島の主権を手放すことは決してないと応じている。
アレクサンドル・ルカチェヴィッチ露外務省報道官は、2月11日にモスクワで予定されている日本外相との会談は、紛争を収める場になるだろうと語った。
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(RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20110211-dialogue-sourds-entre-moscou-tokyo-question-iles-kouriles
ロシア/日本
記事発表:2011年2月11日金曜日
最終更新:2011年2月11日金曜日
千島列島をめぐる日露両政府の対話は、双方が自己主張に終わる
RFI
千島諸島南部は1945年にソ連が併合したが、日本も領有権を主張しており、いまだに日露両政府間の主要な対立点だ。数日間の論争を受け、2011年2月11日金曜日、両国の外務大臣がモスクワで会談したが、両国間の緊張を元に戻すことはできなかった。セルゲイ・ラブロフ氏と前原誠司氏の会談は、互いの一方的な主張の場となった。月曜日(2月7日・北方領土の日:投稿者補足)、日本の菅直人首相は、ディミトリ・メドベージェフ氏が11月にこの島々を訪問したことを、「許し難い暴挙」と表現した。それに反応して、ロシア大統領は、この島々に対するロシアの「分離不可能な」主権を守るために、軍事的プレゼンスを増強させることを発表している。
RFIモスクワ駐在記者アナスタシア・ベッキオの報告
日露両外相は利益ある会談だったと表現こそしたが、2時間近くに及ぶ対話で、千島列島という難問についてわずかな進展も得られなかった。記者たちを前に、両国の立場は「平行線」のままだったことを日本の外相は確認した。日本政府の見解では、北方領土(日本は千島をこのように呼んでいる)は日本列島と統合された一部を成しており、前原誠司外相はこの考えをロシア外相に繰り返し表明した。「歴史的に見て北方領土は日本の領土だ。これは、歴史的にも、国際法上も有効だ。」
セルゲイ・ラブロフ露外相の立場はあまり建設的ではない。「日本が常に持ちかけるような極端なアプローチで臨むなら、ロシアとの平和条約の問題についてのいかなる討論も失敗することになる。私たちは平和条約に向けての交渉には常に前向きだが、前提条件をつけたり、ひとりよがりの歴史理論を構築するようではいけない。一般的な方法として、両国の歴史に関わる敏感な問題は、専門家たちに委ねられるべきだ。ロシアが数々の隣国と行っている形に沿って、歴史家の委員会を日本と開催することを望む。」
この提案に対して日本の外務大臣は冷淡に応じ、それが有用とは思われないと明言している。
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(投稿者より)
北方領土をめぐる最近の動きと、2月11日の日露外相会談を伝えた、フランスRFIの記事です。発言部分はフランス語の文章から直接日本語に変えています。誤訳があるかも知れません。ご容赦ください。
1855年2月7日、日露和親条約が締結され、択捉得撫間の国境が確定しました。その後、日露の国境線は何度か変更していますが、択捉得撫線以南がロシア領土になったことはなく、これを根拠に、日本は北方四島(歯舞・色丹・国後・択捉)を日本固有の領土であるという立場をとっています。
第二次大戦末期のソ連占拠の後、この日は「北方領土の日」とされ、四島の返還運動が続けられてきました。
昨年9月の尖閣諸島をめぐる日中両政府間の紛争をきっかけに、ロシアも北方領土に対するプレゼンスを強めています。ロシアは、欧州や中国の関係強化を進め、自信を強める一方で、日本は、経済の低迷と政治の混乱が続き、保護者的な存在である米国との関係も微妙である、ということが背景にあるようです。
ただ、この数日の、北方領土をめぐる日本の騒ぎ方は、ちょっと異常だと思って見ています。
第二次大戦の終結に伴ってソ連が与えた仕打ちを日本は忘れておらず、それが反ロシア感情の根底にあるのは確かです。個人的にも、「ロシアが好きか」と聞かれれば、「嫌いだ」とはっきり答えるでしょう。
それでも、66年前の出来事を感情的に蒸し返して「許し難い暴挙」と表現した日本の首相は、いままでいなかったように思います。ある右翼活動家がロシア大使館前で、ロシアの国旗を引きずってぼろぼろにしたそうですが、これも、これまでの日本人にはなかった行動です。
そもそも、2月7日が何の日かを分かった上で、その直後に外相がロシアに行って、北方領土についての立場を伝える、というのが解せません。もし、8月15日前後に中国首脳が来日し、「A級戦犯(この呼び方そのものは、個人的に受け入れたいとは思いませんが)の靖国合祀は許せない」と発言すれば、日本人なら誰でも、ケンカを売りに来たのだと思うでしょう。
それでも、1時間の予定だった会談が2時間を超えた、というのは、一体何を話し合ったのでしょうか?「経済外交しかしない」、「日本よりも米国の利益のために動く」という評価がある方です。ロシアとの間でも、何か秘密の話し合いがあったのでしょうか?
日露外相会談を伝えた、ロシアの声の記事と、毎日新聞の記事を、下に付しておきます。
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(ロシアの声)
http://japanese.ruvr.ru/2011/02/11/43880626.html
露日外相会談 ロシア、全ての問題協議に期待
11.02.2011, 14:08
ロシアのラヴロフ外相は前原誠司外相との会談について、訪露は時機を得たものだったが、より好条件の政治的背景のもとで実施されることを期待していたとの声明を表した。
ラヴロフ外相は前原外相との会談で、日本で7日「北方領土の日」に実施された行動を許しがたいと述べた。この日、日本では原理主義者たちがロシア国旗を引き裂いており、また菅直人首相は非常に否定的な形でメドヴェージェフ大統領の南クリル諸島訪問についてコメントした。
ロシア側は今回の外相会談で、露日関係の複雑な問題を全て協議することに成功するよう期待している。
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(ロシアの声)
http://japanese.ruvr.ru/2011/02/11/43899370.html
ロシア 日本とのさらなる協議は意味をもたない
11.02.2011, 14:23
ロシア政府は、日本との平和条約問題に関して、日本政府が過激な態度を取っている限り、日本との交渉を継続する意味がないと考えている。
ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、日本の前原誠司外相との会談の中で、「北方領土の日」に日本がとった行き過ぎた行動は、二国間協議の見通しを暗くするものであり、建設的な発展を妨げるものだ、と述べている。
またラヴロフ外相は、ロシア政府は落ち着いた雰囲気の中での日本との関係を願っている、と語っている。
ラヴロフ外相は、南クリル諸島についての合同歴史検討委員会を立ち上げることを提案した。
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(ロシアの声)
http://japanese.ruvr.ru/2011/02/11/43880626.html
露日外相会談終了 密漁対策などで協定準備
12.02.2011, 01:45
ラヴロフ外相は前原外相との会談を総括し、露日が、ロシアの排他的経済水域での密漁及び違法操業対策をとる協定を策定していることを明らかにした。
ラヴロフ外相は条約・法基盤が強化されつつあると語っている。これを受けた前原外相が、近日中にも国会で核の平和利用における協力合意が批准されると述べると、ラヴロフ外相はこれに、ロシア側はすでにこの合意の批准が行われていると補足した。 さらに二国間では文化センター間の交流に関する協定など重要な書類が用意されている。
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(毎日jp)
http://mainichi.jp/select/world/news/20110212k0000m010079000c.html
日露外相会談:北方領土で平行線 協議継続は確認
【モスクワ大前仁】ロシアを訪問中の前原誠司外相は11日、モスクワでラブロフ外相と会談した。日露間で最大の対立点となっている北方領土問題の議論は平行線に終わり、協議継続を確認するにとどまった。菅政権は発足後初めての外相訪問で対露外交の立て直しを目指したが、菅直人首相の「暴挙」発言などでロシア側の態度が硬化し、歩み寄りはなかった。
会談後の共同会見でラブロフ外相は「前提や歴史的なとらわれなしに議論を進める必要がある」と述べ、日本に「四島返還」からの譲歩を求めた。前原外相は「日本の原則的な立場は変わらない」として、四島は「歴史的にも国際法的にも日本の領土」と強調した。
会談は予定の1時間を大幅に上回り、約2時間に及んだ。ラブロフ外相は「良好な雰囲気の中で会談を行いたかったが(今月7日の)『北方領土の日』に容認できない行動があり、そのような雰囲気ではない」と発言。菅首相が昨年11月のメドベージェフ大統領の国後島訪問を「許し難い暴挙」と発言したことなどを間接的に批判した。前原外相はロシア要人の相次ぐ北方領土訪問に遺憾の意を表明した。
ロシア側は領土問題を議論するための歴史専門家委員会の設置を提案したが、日本側は「有益か疑問」(前原外相)と消極的な姿勢を示した。一方、北方領土での共同経済活動について日本側は「日本の法的な立場を害さない前提で可能かどうかハイレベルで議論していく」(前原外相)ことに同意した。ただラブロフ外相が会見で中国や韓国などからの投資にも歓迎を表明したのに対し、前原外相は「他国からの投資はわが国の立場と相いれない」と反発した。
菅首相の訪露については会談では協議されなかった。
◇共同会見の発言要旨
前原誠司外相とロシアのラブロフ外相の共同記者会見での発言要旨は次の通り。
ラブロフ氏 「北方領土の日」(7日)の出来事や発言は日露関係の雰囲気を悪化させた。平和条約問題で日本政府が過激なアプローチに同調するなら交渉の展望はない。領土問題は国民の理解を経て解決しなければならない。前提や歴史的なとらわれなしに議論を進める必要がある。歴史専門家委員会の設置を提案した。委員会は有益で、他の国との間でも設置されている。
南クリル(北方領土)にはエネルギー、観光など投資の潜在力がある。中国や韓国、日本の投資家を待っている。投資家への特権制度を作ることも可能だ。
前原氏 領土問題で基本的に両国の考え方は平行線だ。北方領土は歴史的、国際法的に日本固有の領土だ。立場の違いがあるが、これまでの合意の諸文書と法と正義をもとに、双方が受け入れ可能な解決法を模索する必要がある。日露は重要な隣国であり、あらゆる分野で協力を進めなければならない。信頼と協力関係の積み重ねで平和条約を結ぶ考えは変わっていない。
経済協力はロシアだけでなく日本の利益にもなる。ウインウインの関係を築ける分野だ。北方領土での経済協力は、日本の法的な立場を害さないという前提で、ハイレベルで議論していく。歴史専門家委については、過去にも議論があったが、有益なものになっているかどうかは疑問だ。【モスクワ支局】
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