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http://mainichi.jp/select/world/news/20110202dde007030022000c.html
【カイロ和田浩明、ワシントン草野和彦】エジプトのムバラク大統領が1日、次期大統領選への不出馬を表明したのは、退陣を求める全国的な反政府デモが激化する中、最大の援助国・米国から退場を促されたことが決定的だったようだ。
AP通信によると、オバマ米大統領が派遣したウィズナー特使(元駐エジプト大使)は31日、ムバラク大統領に「あなたの政権は終わりを迎えつつある」との米国政府の見解を伝達、民主的政権に向けた「秩序ある移行」を促した。
1日には全国で「100万人規模」が参加した過去最大の反政府デモが発生。退陣圧力は、さらに高まった。
一方、ムバラク大統領の決断の裏には、政権を支えてきた国軍関係者の関与の可能性も見え隠れする。サミ・アナン軍参謀総長は反政府デモの拡大を受け、訪問先の米国から帰国している。アナン氏はマレン米統合参謀本部議長とエジプト情勢について協議したと報じられており、この際に「ムバラク退場」に向けたシナリオが言及されていた可能性もある。
さらに、英サンデー・タイムズ紙によると、29日に副大統領に指名されたスレイマン前情報長官(軍情報部出身)は、就任直後にムバラク氏に混乱収拾のため退陣を迫った。
同日に全閣僚更迭を発表したムバラク氏は、副大統領の他、首相と副首相も国軍出身者で固め、政権維持の可能性を追求した。しかし、変革を求める国民、情勢安定化のため民主化促進を求める米国の内外からの圧力には抵抗しきれなかった。
オバマ米大統領は1日、不出馬表明の演説を終えたムバラク氏と電話で協議。その後、ホワイトハウスでエジプト情勢に関する声明を読み上げた。この中でオバマ大統領は、ムバラク氏に「(民主的な政権への)秩序だった移行は今、始めなければならない」と伝えたと述べ、反政府勢力との対話を含む政権移行措置を加速させ、「自由で公正な選挙」につなげるように促した。一方で、暫定政権の必要性などには触れず、「エジプトの指導者はエジプト国民だけが決めることができる」と述べるにとどまった。
オバマ政権筋によると、ムバラク氏の不出馬表明に先立ち、ウィズナー米大統領特使がムバラク氏や後継者と目されていた次男ガマル氏が次の大統領選に出馬しないよう促したという。
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