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産経新聞 1月18日(火)7時57分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110118-00000111-san-int
【カイロ=大内清】アラブ諸国で、チュニジアの政変に触発されたとみられる抗議行動やデモが広がっている。
エジプトの首都カイロでは17日朝、議会前で、東部イスマイリーヤのレストラン経営の男性(49)が自身に火をつけ重傷を負った。男性は当局から配給のパンを受け取れず生活に窮していたという。一部の地元紙は、治安当局者が男性の火を消し止める様子をとらえた動画をウェブサイト上で公開、それを見た市民に衝撃を与えている。
チュニジアでは昨年12月、大学卒業後に物売りをしていた男性(26)が警察に抗議して焼身自殺を図り、後に死亡。インターネットなどを通じて若者の怒りを呼び、大規模なデモに発展した経緯がある。
フランス通信(AFP)によると、ブーテフリカ大統領が1999年から政権を握るアルジェリアでも16日、市長に失業問題を訴えようとして面会を拒否され、自らに火をつけた無職男性(37)が死亡した。アルジェリアでは過去1週間で4人が同様の方法で自殺を図っている。また、モーリタニアでも17日、男性(42)が政府に不満があるとして、首都ヌアクショットの議会前で焼身自殺を図ったという。
イスラム教では自殺を禁じており、イスラム教徒がほとんどを占めるアラブ諸国での焼身自殺は異例だ。
一方、20年以上の強権支配が続くイエメンの首都サヌアでは16日、学生約1千人が「政権打倒」を呼びかけ行進。王制のヨルダンでも同日、リファイ首相退陣を求める3千人規模のデモが行われた。
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